ボクシング元世界２階級王者の亀田和毅（２９）が９日、兄の興毅氏が会長を務める大阪市内のボクシングジム「３１５０ファイトクラブ」で報道陣に練習を公開した。
２０１９年１２月に協栄ジムから離れ、国内で試合ができない状況が続いていた和毅は、興毅会長が開いたジムの第１号所属選手としてライセンスを取得。「大阪を拠点に頑張っていく。応援してくれる人の前で試合をしてチャンピオンに返り咲きたい」と意気込み、スーパーバンタム級で王座に挑む意向を示した。
２０１９年７月のＷＢＣ世界スーパーバンタム級王座統一戦以来、リングから遠ざかっているが、スパーリングも開始しており「体も戻ってきた。衰えはない」とキッパリ。海外選手のボクシング動画を見て研究するなど、イメージトレーニングも併せて行っており「全然、試合してなくてランキングも落ちてるが、自信はめちゃめちゃある。今でもチャンピオンになれると思っているし、（対戦）できるなら誰でもやりたい」と相手にこだわりはない。
昨年５月に長男・望有（のあ）君が生まれたこともモチベーションとなっているようで「これまでゆっくりできたし、望有のためにも頑張らんとね」と父の顔を見せた。
そんな和毅に興毅会長は「和毅はレベルの高い選手。世界チャンピオンに返り咲けるようにしてあげたい」とバックアップを約束。「２年近くやってないので、いきなり世界ランカーはきつい。早いうちに復帰戦、夏ごろに２回目で、１１～１２月に世界戦に持っていけたら」とホップステップジャンプを思い描いた。
対戦相手について「ファンが喜ぶカードを組みたい。大成功させたいし、興行的にも一番いい条件でカードを組んでいきたい」と語り、「和毅クラスになると、４ケタくらいのファイトマネーを払ってあげられないと夢がない。ノンタイトルでもそれくらい払ってあげられるようになりたい」と、プロモーターとしての自らにもプレッシャーをかけていた。
