【聞かせて】 No.700「林 由里子さん・コロナ禍の中、校内で実習 中村女子高看護科主任教諭」

 済生会山口総合病院看護師から中村女子高看護科に赴任し、看護師や医療従事者を目指す高校生を指導。昨年は、県内の私立学校ではただ一人、「令和元年度文部科学大臣優秀教職員表彰」を受けた。また今年2月、新型コロナウイルスの影響で、医療施設での看護実習ができなくなった学生のために、外部ボランティア団体へ協力を要請。校内で足浴などの実習を実現させた。

 「人の命を預かる仕事には実習が不可欠。患者役を作る同級生同士の実習にはない臨場感があり、緊張感を持って学ぶことができた」と話す。

 コロナ禍で医療従事者の大変さが伝えられる中、看護科の生徒らに作文を書かせたところ、「誰一人として志をあきらめていなかった。むしろ一層貢献したいと、素直な心で綴られていた」と話し、未来の“白衣の天使”に信頼を寄せる。

【プロフィル】1965年山口市生まれ。山口中央高、国立浜田病院附属看護学校卒業後、済生会山口総合病院の看護師に。2001年、中村女子高看護科実習助手に赴任。現在は教諭として生徒たちをリード。18年、私立学校優秀教員として県からも表彰された。

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