満塁弾の広島・クロン「とにかく打点を挙げようという気持ちで打席に入った」

鈴木誠(右)と肘タッチする広島・クロン

広島のケビン・クロン内野手(28=前ダイヤモンドバックス)が2戦連発で本領発揮だ。9日に行われた阪神とのオープン戦(甲子園)では「5番・一塁」で先発出場。その新助っ人のバットが火を噴いたのは2点を追う3回だった。二死満塁で迎えると阪神・西純の投じた直球をフルスイング。打球は左翼席へ飛び込む来日初のグランドスラムとなった。

ダイヤモンドを一周し、生還後には走者の鈴木誠らと歓喜の〝肘タッチ〟。7日のヤクルト戦(マツダ)での一発に続く2戦連続アーチにクロンは「とにかく打点を挙げようという気持ちで打席に入った。本塁打を打ったのはボーナス。中軸を担う打者として、打点を挙げることができたので、合格点だと思う」と手応えを口にした。

さすがの一発に佐々岡監督も「しっかりと練習している成果が徐々に出ている。打撃練習でもだいぶよくなってきている」と目を細める。「とにかく今やっていることを続けていくことを練習で心掛けたい。継続していればいい方向に向くと思っている」というクロン。開幕に向けてさらに状態を上げていくつもりだ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社