ヤンキースの救援左腕・ブリットン 左肘手術で開幕絶望に

日本時間3月10日、ヤンキースの救援左腕ザック・ブリットンが左肘から骨片を除去する手術を受ける予定であることが明らかになった。ヤンキースの発表によると、ブリットンは日本時間3月11日にニューヨークへ移動し、手術を受けるようだ。アーロン・ブーン監督は「2日以内に詳細がわかると思う」と復帰時期について具体的な言及を避けたが、少なくとも1ヶ月の離脱が見込まれており、ヤンキースはブリットン不在で開幕を迎えることが確実になった。

現在33歳のブリットンは昨季20試合に登板して1勝2敗8セーブ、3ホールド、防御率1.89を記録。守護神アロルディス・チャップマンが新型コロナウイルス感染で出遅れているあいだは代役としてクローザーを務め、防御率1.91をマークした前年に続いて好成績を残した。2020年シーズン終了時に2022年のオプション行使を判断する契約となっていたため、ヤンキースはオプションを行使し、ブリットンとの契約を2022年まで延長している。

ブーンによると、ブリットンは過去2ヶ月間、新型コロナウイルスに感染して体調を崩し、スプリング・トレーニングに向けた準備に影響が出ていたという。ブリットンは地元紙「ニューヨーク・ポスト」に対して「(新型コロナウイルス感染は)大きな影響があった。体重がかなり減ってしまった」と話している。

「すべての人々のサポートに感謝している。目標に到達するためにこうした困難があり、僕たちはそれを乗り越えていく必要がある。前を向いて、できるだけ早く復帰できるように頑張りたい」と早期復帰への意欲を見せたブリットンだが、開幕ロースター26人に名を連ねるのは絶望的。ヤンキースは安定感抜群のセットアッパーが不在のあいだ、チャド・グリーンや新加入のダレン・オデイとジャスティン・ウィルソンらが代役のセットアッパーとして守護神チャップマンへつなぐ役割を担うことになりそうだ。

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