小倉城庭園で企画展「小倉城庭園地下探検」が開催中

写真は《長宜子孫内行花文鏡》小倉城下屋敷跡出土、弥生時代、北九州市蔵(提供:小倉城庭園)

小倉城庭園の企画展としては初となる“遺物だけ”を展示する企画展「小倉城庭園地下探検―3500年前からの歴史があった―」が開催中です。

小倉城庭園の地下から発掘された出土遺物を約250点展示し、3500年の足跡をたどる展覧会です。

今回の企画展は、「縄文時代/最初の居住者たち」「弥生時代/鏡を手にした弥生人」「古墳時代~平安時代/朝鮮半島との交流」「室町時代~安土桃山時代/小倉鋳物師の活躍と商品流通」「江戸時代/小倉城築城と藩主の屋敷」のテーマに沿って、遺物とパネルを展示。

展示物の中には、弥生時代の貴重な銅鏡「長宜子孫内行花文鏡」のほか、家老屋敷や下屋敷の瓦・陶磁器などがあり、当時の面影を感じることができます。

礼法についても学べる文化施設「小倉城庭園」

小倉城庭園書院棟(写真提供:小倉城庭園)

北九州市の玄関口、小倉都心を南北に流れる紫川の左岸にあり、この地を治めた細川家の居城・小倉城や本丸御殿のある台地を西に望む場所に位置する小倉城庭園。200年以上にわたり城主をつとめた小笠原氏の別邸であった下屋敷(御遊所」跡を復元した大名の庭園と、典型的な江戸時代の武家の書院を再現し、それに茶室や展示棟を備えた文化施設で、1998(平成10)年9月にオープンしました。

庭園内は、「庭園ゾーン」「書院ゾーン」「体験ゾーン」「展示ゾーン」の4つのゾーンに分かれています。庭園は、池を巡りながら多彩な景観が楽しめる「池泉回遊式」で、池面が周囲より低い、いわゆる「のぞき池」となっているのが特徴。体験ゾーンの「立礼席(りゅうれいせき)」では抹茶が楽しめます。また、展示ゾーンでは、日本の伝統的な文化である「礼法」の歴史について、映像や展示品で紹介されています。

企画展の概要

企画展「小倉城庭園地下探検―3500年前からの歴史があった―」の概要は下記の通り。

企画展名小倉城庭園地下探検―3500年前からの歴史があった―開催日時2月23日(火・祝)~4月18日(日)午前9時~午後5時(4月は午後6時まで) ※入場は閉館の30分前まで会場北九州市立小倉城庭園(北九州市小倉北区城内1-2)休館日会期中無休入場料一般350円、中高生200円、小学生100円
※2施設共通入場券(小倉城庭園・小倉城)一般560円、中高生320円、小学生160円申し込み・問い合わせTEL093-582-2747

(北九州ノコト編集部)

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