アストロズ移籍の右腕・オドリッジ「僕の全盛期はこれから」

昨季終了後にフリーエージェントとなり、春季キャンプ開始後もフロリダ州タンパの自宅で希望通りのオファーを待ち続けていたジェイク・オドリッジは日本時間3月9日にアストロズと正式に2年契約を結んだ。ジェームス・クリックGMによると、オドリッジ獲得は先発左腕フランベル・バルデスの故障とは無関係で、数週間にわたって交渉を行っていたという。オドリッジは「僕の全盛期はこれからやってくると思う」と新天地での活躍に意欲を見せている。

現在30歳のオドリッジは2012年にロイヤルズでメジャーデビューし、2013~17年はレイズ、2018~20年はツインズでプレー。昨季は3度の故障者リスト入りがあり、4試合に先発して0勝1敗、防御率6.59に終わったが、2019年の15勝を筆頭に2ケタ勝利4度の実績を誇っている。また、2019年はオールスター・ゲームにも初選出されている。

契約条件の詳細も明らかになっており、オドリッジに保証されるのは2350万ドル。サインボーナス600万ドル、今季の年俸600万ドル、来季の年俸500万ドル、2023年の選手オプション650万ドル(またはバイアウト325万ドル)という内訳になっている。また、投球イニング数や登板数の条件をクリアすれば、2023年の選手オプションは最大1250万ドル(またはバイアウト最大625万ドル)まで増額されるようだ。

オドリッジは「契約上では2年プラス1年だけど、上手くいけばもっと長くプレーできる可能性がある。このチームに加わることができて嬉しい」と新天地での活躍に意欲。「開幕に間に合う可能性もあると思っている。去年の故障は全く問題ないよ」とコンディションが万全であることを強調した。また、レイズ時代からオドリッジを知るクリックは「60試合制から162試合制に戻る今季は、選手層の厚さが非常に大切になる」と元オールスター右腕の加入を歓迎している。

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