持ち味の粘り強さが発揮された。巨人の井納翔一投手(34)が10日、教育リーグ・DeNA戦に先発し、5回を投げて2失点だった。
初回に蛯名から左翼スタンドへの特大2ランを被弾し先制点を許したものの、以降は冷静な投球が光った右腕。2回は三者凡退に抑えると、3回以降も走者こそ出しながら、内角へのカットボールを効果的に使い打たせて取る投球で追加点は与えなかった。
登板後、井納は「投手戦になってしまうと2点というのがものすごい相手に勇気を与えてしまう2点にもなる。そういうところをなんとか防げるように」と初回の失点を悔やみながらも「今日はカットボールをしっかりとできたので、そこを次回とかも一軍でもできるように。(カットボールが)あるとないとでは投球の幅も変わるので」と、大きな収穫も口にした。
昨オフにFAで加入した新戦力が、開幕に向けて着実に準備を重ねている。