【デュアラーも注目、住みたい街ランキング2021発表!】コロナ禍で変わる街の条件は「医療施設の充実」

4年連続1位の横浜

毎年注目度の高い「SUUMO住みたい街(駅)ランキング2021」(関東版)が昨日、リクルート住まいカンパニーから発表されました。

コロナ禍がもたらしたテレワークの普及、二地域で生活する「デュアラー」が話題を呼ぶなか、いま「住みやすい街はどこか」に人々の関心が集まっています。

人々のコロナによる意識の変化は、はたしてどの程度あったのでしょうか。

横浜が4年連続1位、各世代から支持

住みたい街(駅)総合ランキング トップ20(出典:リクルート住まいカンパニー、以下同じ)

今月8日に公表された「2021年の住みたい街(駅)ランキング」は、1位・横浜、2位・恵比寿、3位・吉祥寺という結果でした。
トップ3は4年続けて同じ顔触れとなり、安定した人気を誇っています。

なかでも横浜は各世代から幅広い支持があり、得点で2位以下を大きく引き離しました。
〈調査は今年1月、同社が東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城に住む20歳~49歳の男女を対象(有効回答数7000人)にインターネットで実施〉

では、調査項目の一つ「コロナの影響による“理想的な街”への意識変化」を見てみましょう。

コロナ禍での理想の街は医療や暮しの利便性

コロナ禍を経ての“理想的な街”の第1位は、病院や診療所など「医療施設の充実」した街でした。
コロナに感染しても入院できず、自宅療養を強いられたケースが相次いだことなどが影響した可能性もあります。

次いで2位は「一回の外出で複数の用事を済ませられる」、3位は「歩ける範囲で日常のものはひととおり揃う」、4位は「徒歩や自転車での移動が快適だ」。
いずれも暮らしの利便性を重視する項目が上位を占めました。

また、物価が安い(5位)、住居費が安い(7位)も上位となり、生活費の安さへの意識も高まっています。

その一方で、これまで高かった「個性的な店がある」「人からうらやましがられそう」「有名」といった“憧れ”に関わる項目は、最下位へと下がったのです。

聖蹟桜ヶ丘、川口、元住吉などが理想の街に

続いて、この上位10項目(コロナの影響による“理想的な街”への意識変化)の内容について、「この街が当てはまる」とされた街(駅)を各項目ごとにランキングしています。

その結果、聖蹟桜ヶ丘、川口、元住吉、石神井公園が、3項目においてトップ5にランクインしました。

さいたま市が急上昇、「東京に住まなくてもいい」の声も

■2021年のランキング総括〈編集長のコメント〉

リクルート住まいカンパニー 不動産・住宅情報サイト「SUUMO(スーモ)」編集長
池本 洋一(いけもと よういち)氏

コロナ禍に伴う「郊外化」の動きが報道されています。その傾向はあるものの、大きなうねりではありません。
今回の調査でも3人に2人はコロナ禍でも住みたい街を変えていない。冷静にとらえる必要があると感じました。

他方で、確かに「郊外化」の傾向も感じます。
テレワークによる「職住融合」は人数が多い世帯のほうに影響があり、夫婦と子ども世帯のランキングでは、さいたま市の3駅がトップ10にランクイン。コロナ禍の今、うらやましがられるような有名な街の順位が下がり、わざわざ東京に住まなくてもいいや、といった意識の変化もありそうです。

出典:㈱リクルート住まいカンパニー プレスリリース

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コロナ禍でのテレワークの普及もあり、二地域を拠点に生活する「デュアラー」が増えています。
デュアラーや二地域居住について、今話題の『デュアラー』とは?『二地域居住』について詳しく解説!の記事でまとめています。

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