【全日本】3冠王者・諏訪魔が専務執行役員に就任「来年の50周年大会は大成功させたい」

会見を行った(左から)十枝利樹取締役、諏訪魔専務、福田剛紀社長

全日本プロレスは10日、都内の事務所で会見を行い、本紙既報通り3冠ヘビー級王者・諏訪魔(44)が1日付で専務執行役員に就任したと発表した。

2014年7月から15年11月まで務めた専務に、再び諏訪魔を抜てきした福田社長は「来年創立50周年を迎えるにあたり『今まで以上に全日本プロレス全体の役に立ちたい』という本人の希望がありました。また経営サイドとしても選手サイドと一丸となって50周年に向け一層リングの戦いとファンサービスを活発にしていきたいと願っていましたので、両者の思いが一致して今回の人事となりました」と期待を込めた。

諏訪魔は本紙に明かしていた通り、両国国技館や日本武道館、さらに東京ドームといった大規模会場での開催を目指しつつ、中規模会場での大会を定期的に行い、足もとを固めたいとした上で「全日本プロレスで何がすごいって地方巡業に行っても『馬場さんの団体だね』っていうところで皆さんに知ってもらえているところ。じゃあ自分たちがそこにあぐらをかいていいかって言ったらそうじゃない。そんなことしたら、すぐズッコケますよ。そこは全員分かっていると思うので、どうやって全日本を伝えていくかというところに課題があると思う」と力説。福田社長から「経営陣に入ったからといって決してリング上で一歩引かないでほしい」とくぎを刺されると「一層、頑張らなくちゃならない。来年の50周年大会は絶対に大成功させたい。そこに3冠王者として立ちたい。そのためにも頑張っちゃおうかな」と力を込めた。3冠王者、そして暴走専務として、リング内外で老舗を引っ張るつもりだ。

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