未成年女性に暴行の自称アイドルPに有罪判決 3年前にも14歳少女連れ去り

鬼畜プロデューサーに判決が下った

昨年1月、従業員の未成年女性Aさん(16=当時)に睡眠薬入りのアルコールを飲ませて抗拒不能にさせ、ホテルで性交に及んだとしてわいせつ略取、準強制性交等の罪に問われた会社員の明石崇広被告(41)の判決審で、大阪地裁(松田道別裁判長)は10日、懲役5年6月(求刑9年)を言い渡した。

明石被告は1月30日、実質的に経営するコンセプトカフェで、Aさんに「パキる?」「一緒に飛ぼう」などと睡眠薬「マイスリー」の錠剤や粉末に砕いたものをすすめて飲酒させ、抗拒不能となったAさんを道頓堀のホテルに誘って性交に及んだとされる。

これまでの公判で明石被告はAさんとホテルで性交したことを認めた上で、Aさんは拒める状態にあり抗拒不能との認識はなかったと主張。「Aさんのウソの証言がまかり通るような結論を見たくないです」と求めていた。

松田裁判長は「被告人はマイスリーやアルコールの作用でAさんの意識レベルの低下や身体に力が入らないことなどを認識していた。抗拒不能と認識していたと認めるのが相当」と認定。その上で、「未成年の被害者が抗拒不能だったことに乗じ、被害者の人格をかえりみない卑劣な犯行で精神的苦痛も大きい。執行猶予期間中に犯行に及んでおり強く非難されるべき」と、明石被告が2018年にSNS上で知り合った14歳の少女に〝アイドルプロデューサー〟を語って連れ去り、執行猶予中だったことも踏まえて断罪した。

今回の事件の背景について事情通は「明石はこれまでも地下アイドルビジネスやJKリフレ、ガールズバーなどを経営し、女の子の承認欲求みたいな部分につけこんで食い物にしていた」と話し、今後については「こういうのは病気ですからね。更生は難しいんじゃないか」と指摘した。

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