「午後の紅茶」、どうできる? 神奈川・寒川のキリンビバレッジ湘南工場、小学生対象の「オンライン社会科見学」 

オンライン社会科見学では工場従業員の制服を教員が着用できる(キリンビバレッジ湘南工場提供)

 キリンビバレッジ湘南工場(寒川町)は、全国の小学校を対象とした「オンライン社会科見学」を新たに始める。同工場の社会科見学は人気のコンテンツだが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で昨春から休止している。工場に出向かなくとも施設の様子を見学し、従業員と交流できるよう企画した。

 プログラムの作成にあたり、寒川町教育委員会が協力。地元小学校でデモンストレーションも実施した。

 所要時間は90分。「キリン午後の紅茶」が作られる過程を、ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使って紹介。工場に関するクイズや質問の時間も設ける。小学校には、ペットボトルを成形する前の「プリフォーム」や、工場従業員の制服の貸し出しも行う。

 新型コロナが感染拡大する前は、多い時で年間1万人の小学生が社会科見学に訪れていた同工場。担当者は「大勢を受け入れるのはまだ難しいが、オンラインで工場について知ってもらえたら」と話している。

 希望日の1カ月前までの予約が必要。問い合わせは、同工場電話0467(30)9000。

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