コロナ禍、困窮続く留学生に支援物資 長崎ウエスレヤン大学生会と諫早西RC

支援物資を受け取る留学生ら=諫早市、長崎ウエスレヤン大

 コロナ禍で困窮が続く留学生を支援しようと、長崎県諫早市の長崎ウエスレヤン大(佐藤快信学長)の学生会と諫早西ロータリークラブ(RC)が共同で9日、同大の留学生に食料品などを贈った。
 同大には約130人の留学生が在籍。新年度を目前にした学費の準備や、コロナ禍によるアルバイト収入の減少などで多くの留学生が生活不安を抱えている。困窮の状況を知った学生会メンバーが、昨年夏にも留学生に食料支援をした同クラブに協力を求めた。同クラブが呼び掛けたところ今回も多くの会員や企業が賛同し、コメや野菜、調味料などが集まった。
 「Cheer up! ISAHAYA!~フードトラックが運ぶ・繁(つな)ぐ地域社会~」と題して同大で開いた受贈式で、同クラブの野中英己会長は「諫早が第二の古里となるよう、できる限り支援をしていきたい」とあいさつ。ベトナム出身のグエン・ティ・リンさん(26)が「母国と日本の懸け橋になれるよう、これからも勉強やアルバイトを頑張りたい」と代表で礼を述べ、笑顔で食料品を受け取った。
 外国語学科3年で学生会会長の土井彩瑛さん(21)は、「想像以上に多くの支援が集まり、ありがたい。今後も留学生と地域のつながりを築いていければ」と話した。

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