2016年ドラフト全体1位・モニアックが定位置獲得へ猛アピール

2016年のドラフト全体1位で指名されたミッキー・モニアック(フィリーズ)が自身初の開幕ロースター入り、そしてセンターの定位置獲得に向けて猛アピールを続けている。「成功と失敗を重ねて現在の位置にたどり着いた。自分がコントロールできることだけに集中している。次のステップに進む準備はできているよ」と語るモニアック。ジョー・ジラルディ監督はモニアックの成長ぶりを認め、開幕ロースター候補の1人であることを明言している。

ジラルディは春季キャンプで最も鋭い打球を飛ばしていたのがモニアックであると語っていたが、オープン戦の結果を見ると、指揮官の目は正しかった。現在22歳のモニアックは、ここまで9試合に出場して打率.500(10打数5安打)、1二塁打、1三塁打、2本塁打、OPS1.900の好成績をマーク。オドゥベル・ヘレーラ、スコット・キンガリー、ロマン・クインらによる正中堅手争いの「ダークホース」となっている。

ジラルディによると、フィリーズはモニアックに多くの実戦機会を与えたいと考えており、控え外野手としてメジャーのロースターに入れるつもりはないという。よって、正中堅手としてメジャーの開幕ロースター入りを果たすか、マイナーでレギュラーとしてプレーするかの二択ということになる。モニアックも自身の置かれている立場は理解しているようだ。

現在、正中堅手争いの先頭を走っていると言われているのが2年ぶりのメジャー復帰を目指すヘレーラ。ここまで4試合に出場して打率.333(12打数4安打)、1本塁打、OPS.917をマークしている。アダム・ヘイズリーが左内転筋を痛めて開幕に間に合わないとみられており、2019年に19本塁打を放ったキンガリーと昨季リーグ2位タイの12盗塁を記録したクインがヘレーラを追う展開だ。

とはいえ、ようやくドラフト全体1位指名の才能を開花させようとしているモニアックのメジャー定着が近付いていることは間違いない。今季が終わるころには、センターの定位置はモニアックのものになっているかもしれない。

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