「ネタ祭り状態」の千葉県知事選・政見放送 河合悠祐氏は〝新作〟での放送事故予告

河合悠祐氏

千葉県知事選(21日投開票)での政見放送が連日、物議を醸している。9日からNHKで放送が始まり、10日には「ベーシックインカム党」党首の後藤輝樹氏(38)が登場し、これまた公開プロポーズ。政見放送は、すっかりネタ披露の場と化している。

9日の放送では白塗りのピエロに扮した「千葉県全体を夢と魔法の国にする党」代表の河合悠祐氏(40)がディズニーランド化構想をぶち上げれば、続いて登場した医師で無所属の加藤健一郎氏(71)が小池百合子都知事(68)に「夢は知事選に当選して結婚」と公開プロポーズ。この日、放送された後藤氏も交際中の彼女への求婚ネタで、候補者8人中2人が政見放送でプロポーズするという前代未聞の展開となった。

ネット上では「R―1グランプリ以上の抱腹絶倒」「ネタ祭り状態」と騒然となっている中、焦りを覚える人も出てきた。昨年の都知事選に立候補したマック赤坂氏の秘書で、スマイル党の込山洋氏(47)は今回の知事選には出馬を断念していたが、「河合氏と加藤氏はともによく考えられた政見放送で非常にレベルが高い」と、政見放送のハードルが上がったとジャッジした。

NHK党の立花孝志党首(53)も刺激を受けたのか「加藤さんの政見放送は目からウロコ。どこで面白いというか、爆発するような素材が眠っているのか、正直分からない。政見放送の内容は広く募集したほうがいい」と4月の衆院、参院の補選での政見放送用に一般からアイデアを募るという。

河合氏は「小池さんへの公開プロポーズとは、加藤さんには負けた。天然には勝てません」と白旗を掲げたものの、13日からの別バージョンとなる千葉テレビでの政見放送では「放送事故になっております」と予告しており、いったいどんな内容になるのか――。

後藤氏のリベンジも含めて、千葉県知事選を舞台にした「絶対に笑ってはいけない政見放送」はまだまだ続く。

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