村上市の食材をPRする「試食商談会2021」を開催

村上市食材「試食商談会」の様子

村上市農林水産課と村上信用金庫は10日、村上市の食材を紹介する「試食商談会2021」を新潟調理師専門学校(新潟市中央区)で開催した。

村上市では、山・平野・川・海から自然の恵みと人の技で豊かな食材を生み出している。村上市農林水産課と村上信用金庫は、県内の飲食店や食品取扱業者に村上市の自慢の食材のPRと新たなビジネスチャンスにつなげる機会としてこの試食商談会を開催した。

今回の試食商談会は、新型コロナウイルス感染防止のため、「密閉」「密集」「密接」となる状況を避けて2部制で行われ、15社の生産者らが自慢の食材をもって出展した。

岩船産コシヒカリ(左)、ゆきん娘舞(右)

米を生産・販売する株式会社新耕農産は、「岩船産コシヒカリ」と「ゆきん娘舞」を出品。生産者に話を聞くと、岩船産コシヒカリは小粒でしっかりとした食感があり、他の産地に比べて味の立ち上がりが早く味が濃いのが特徴で、ご飯が主役になる米。ゆきん子舞は大粒であっさりとしていて、コシヒカリに比べ後味もスッキリとした「軽い」口当たりで、様々な用途に適しているという。新耕農産の生産者は、「我々が米を育成している田んぼは、粘土質が強く全国的にも珍しい。この土で育てることで米の旨味が引き出される」と話した。

桃川農園のさつまいも加工品

米製品、野菜類を生産・販売する桃川農園は、「焼きいもプリン」「冷凍焼き芋」「焼き芋ペースト」を出品。秋に収穫された桃川農園のさつまいもを、冬場は保存・加工して販売している。焼きいもプリンは、村上市の小学校の給食に出され、大変喜ばれたという。焼きいもプリンは3種類あり、プリントされている焼きいものキャラクターは「焼きいも3兄弟」としてキャラクター化されている。桃川農園は、コロナ禍で暗い気持ちになりがちな人々の元気が出るような「焼きいも三兄弟」の音楽・ダンスを地域活性ミュージシャンの「ひなた」に制作を依頼。近々完成した音楽とダンスが公開されるという。

それぞれの商品の説明を受け、どの商品も直接生産者の話を聞くことで村上市や商品への想いを強く感じられた。村上市の農産物を生産する農業従事者が年々減少していることが危惧されているが、こういった取り組みで村上市の魅力をより多くの人々に周知されることが望まれる。

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