若き本塁打王誕生なるか ゲレーロJr.、タティスJr.、ソトに注目

2021年は若き本塁打王が誕生するシーズンとなるかもしれない。メジャーリーグではレギュラーシーズン最終日に22歳以下だった選手が本塁打王のタイトルを獲得したケースが過去に8例あるが、今季はブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)、フェルナンド・タティスJr.(パドレス)、フアン・ソト(ナショナルズ)らにそのチャンスがある。成績予想システム「Steamer」では、タティスJr.とソトが39本塁打、ゲレーロJr.が27本塁打と予想されている。

2019年にピート・アロンゾ(メッツ)がルーキー新記録となる53本塁打を放ち、「両リーグ単独トップの本塁打を放った史上初のルーキー」となった。本塁打王のタイトルを獲得するのもルーキーでは史上6人目の快挙だったが、当時アロンゾは24歳。十分に若いものの、メジャーリーグの歴史を遡ると、22歳以下で本塁打王になった選手が8人もいる。

1 トニー・コニグリアロ(1965年レッドソックス:20歳269日)
2 サム・クロフォード(1901年レッズ:21歳171日)
3 エディ・マシューズ(1953年ブレーブス:21歳349日)
4 タイ・カッブ(1909年タイガース:22歳293日)
5 ジョニー・ベンチ(1970年レッズ:22歳298日)
6 ジョー・ディマジオ(1937年ヤンキース:22歳312日)
7 ブライス・ハーパー(2015年ナショナルズ:22歳353日)
8 フアン・ゴンザレス(1992年レンジャーズ:22歳354日)

以上が22歳以下で本塁打王のタイトルを獲得した8人だ。今季終了時点でゲレーロJr.は22歳201日、タティスJr.は22歳274日のため、3位のマシューズと4位のカッブのあいだにランクインする可能性がある。また、ソトは22歳343日のため、ナショナルズの先輩であるハーパーの1つ上にランクインする可能性がある。

ちなみに、22歳以下で本塁打王になった8人はいずれもルーキーではない。ゲレーロJr.とタティスJr.は今季がメジャー3年目、ソトは4年目のシーズンとなるが、年少本塁打王のランキングに名を連ねることができるか注目したい。

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