広島・大瀬良大地投手(29)が開幕に向けて〝本番モード〟に入る。12日に行われる日本ハムとのオープン戦(マツダ)に先発する右腕は11日、マツダスタジアムでの全体練習に参加しキャッチボールやダッシュなどで調整。手術後3度目となるマウンドに向けて「球数を増やしてイニングをしっかりこなしていくことが一番」と腕をぶした。
前回登板の6日ヤクルト戦(マツダ)は4回無失点と完璧な投球。右ヒジ手術明けながら力のある直球と切れ味抜群の変化球で抜群の安定感を発揮した。しかし、大瀬良にとって満足するには至っていない。「真っすぐのコントロールのところ。意図した球を投げ切れるようにやっていきたい」と残り2回の登板で直球の投げ分けの精度をさらに高めていくつもりだという。
東日本大震災から10年となったこの日の練習前にはチームメートとともに黙とう。改めて野球ができることの幸せを感じながら「一生懸命戦っている姿を見てもらって勇気、活力、どんな思いでもいいので見てくださっている方に心に届けばいい」と誓う大瀬良。シーズンで躍動した姿を見せるために万全の準備を整える。