【新日本】オーカーンが単細胞露呈しNJC敗退…自ら辮髪切り落とす愚行も無駄骨

辮髪を切り落としたオーカーン(新日本プロレス提供)

新日本プロレス11日愛媛大会の「NEW JAPAN CUP」2回戦で、「ユナイテッドエンパイア」のグレート―O―カーンが矢野通(42)に惨敗。1回戦で内藤哲也(38)から収めた勝利はマグレだったことが証明された。

前年度プロレス大賞MVPから大僥倖のレフェリーストップ勝ちで2回戦に駒を進めたオーカーンだったが、本来の実力は出場当落線上。にもかかわらず矢野から「怖いよ~、怖すぎるだろ!」とヨイショされると、テーピングで両手を縛らせたり、コーナーパットを外すことを許可してハンディを与えるという、見ていて悲しくなる単細胞ぶりが露呈された。

奇声が耳障りなモンゴリアンチョップからアイアンクローを狙ったオーカーンは「靴を舐めるから!」という矢野の懇願をすんなり聞き入れ、その間に丸め込まれるなど、あまりに馬鹿正直すぎて話にならない…いや、試合のペースを握れない。さらに場外に転落させられると、自慢の弁髪を場外鉄柵にくくり付けられリングアウト負けの危機に陥ってしまう。

ここでオーカーンは何とハサミで自らの弁髪を切り落としてでもリングに生還するという、見苦しいまでの執念を発揮する。しかし人間としてはあまりにも未熟なため、怒りをコントロールすることができずに矢野めがけて猪突猛進。当然のようにかわされると、当面は使う予定のない粗末な急所を蹴り上げられてしまう。お互いの母校・日本大学の暗黒歴史でもある背後からのタックルを浴びると、NU(変型押さえ込み)で3カウントを奪われた。わざわざ髪を切り落とした行為が無駄骨に終わった恰好だが、これまで繰り返してきた自信過剰な言動に天罰が下ったのだと思えばとりわけ同情には値しない。

未練がましく鉄柵に残っていた自身の髪を持って矢野を追いかけたオーカーンはコメントブースで「オイ、矢野どこだ? 矢野どこだ!? ああ…余の大切な辮髪が…。どこだ!」と錯乱するばかりだった。ともあれトーナメント敗退自体は順当な結果であり、何なら1勝できただけでかなりの儲けもの。実力以上の舞台に立つと悲惨な結果が待っているという今回の教訓を生かし、今後は分相応をわきまえることが必要となってきそうだ。

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