鈴川真一容疑者「大麻逮捕」で猪木氏の恩情裏切った…マット界から怒りの声続出

鈴川真一容疑者

燃える闘魂が泣いている…。大相撲出身で元幕内若麒麟のプロレスラー、鈴川真一容疑者(37)が大麻取締法違反(所持)の疑いで8日に現行犯逮捕されたことがわかり、マット界に大きな波紋が広がった。

鈴川容疑者が大麻所持で逮捕されるのは今回が2回目。最初は大相撲時代の2009年で、日本相撲協会を解雇された。しかしその翌年に〝燃える闘魂〟アントニオ猪木氏(78)に手を差し伸べられIGFに入団した。これは「この国は一度失敗すると、なかなかもとに戻れない。経済的にもね。何かあると散るように周りから人がいなくなるものだから。でも俺は立ち直るチャンスをつくりたい」という猪木氏の信念によるものだった。

しかし今回の逮捕で、その思いを踏みにじる形に…。鈴川容疑者は17年にIGFを退団した後、猪木氏のマネジメント会社でもあるコーラルゼット社主催の格闘技イベント「ISM」に出場した。同社は「現在、鈴川真一選手はアントニオ猪木ならびにコーラルゼット社と一切の契約関係はございませんが、過去、鈴川選手のプロレスデビュー等に関しまして、猪木が関与したことは事実であります。世間をお騒がせして誠に申し訳ございません」とのコメントを発表。闘病中の猪木氏は現在リハビリに励む姿を公開し、病床からの復活を目指している中で、かつての〝弟子〟に裏切られた心中は察するに余りある。

選手にも衝撃を与えた。IGFで対戦経験がある〝バカサバイバー〟青木真也(37)は「結果的に四方八方に弓を射る形になったよね」とばっさり。IGFの後継ブランド「NEW」で抗争を繰り広げた〝平成のテロリスト〟村上和成(47)も怒り心頭で、17年6月に鈴川容疑者がIGF退団の報告に訪れた際、猪木氏の前で土下座した件に触れ「あれもうわべだけだったということ。結果的に演技してたってことになる。もう会長(猪木氏)の顔に泥を塗ったとかいう次元の話じゃない」と厳しく指摘した。

本人は犯行を否定しているとの情報もあるが、2度目の逮捕の代償はあまりに大きい。

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