故遠藤周作氏の妻、遠藤順子さん死去 文学館建設に尽力

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遠藤順子さん

 作家の故遠藤周作氏の妻で、長崎市遠藤周作文学館(東出津町)の建設に尽力した遠藤順子(えんどう・じゅんこ)さんが1月17日、心不全のため東京都内の病院で死去したことが11日、分かった。93歳。東京都出身。追悼ミサ・告別式は近親者で行った。
 慶応大在学中に周作氏と出会い、1955年に結婚。以後、夫の作家活動を支えた。96年に周作氏が死去した後に執筆活動を開始。周作氏との思い出をつづった「夫の宿題」はベストセラーとなった。
 複数の候補地の中から、周作氏の代表作「沈黙」の舞台、西彼外海町(現長崎市)に文学館を建設することを決定。遺品や草稿など約3万点の貴重な資料を寄託・寄贈した。頻繁に文学館に足を運び、運営について助言したり、イベントで講演したりするなど館の発展に力を注いだ。
 妊産婦らを支援し、胎児の命を守ろうと活動しているNPO法人「円ブリオ基金センター」(東京)の理事長も務めた。長男はフジテレビ社長の遠藤龍之介氏。