人事に裏リスト・・何がジェンダー平等? 会社に言えない! がん患者も生きづらい 46歳、両側乳がんになりました76

検査・告知・手術・仕事復帰・・・誰かのお役に立てればと綴ります。

いつもお読みいただきありがとうございます。週末14日は午後2時から無料のオンラインイベントです!

https://www.htb.co.jp/event/online_theater/program/20210216070107/

今回のテーマは『乳がん×社会』

テーマとしたのはこのメールがきっかけでした。

『会社に言えない』

『日々テレワークということもあり、会社には伝えていません。というより「言えません」という感じです。私の会社は希望退職を募集しており、ここ2-3年の人事考課が低い順に裏でリストが作成され、部署単位でターゲットが100人規模になっていました。そのリストの中には育休や病欠を取って評価がない、復職明けで評価が一番下からスタートしている女性を何人も見ました。
それを知ってガンになっても会社は休めないし、絶対に言えないと思えてきました。
今、世間では森さんの件でダイバーシティーだのジェンダーだのと言われていますが、子供を産んで休んだことで会社を退職に追い込まれる、病気で退職に追い込まれる、そんな社会ではダイバーシティーやジェンダーだのは程遠いなと。ガンになったから言っているのではなく、生きていくことに気を使う社会ではいけないと思い、思わずメッセージを書きました。』

仕事とがんの問題。ずっと考えてきました。私も2か月会社には言えませんでした。どうしたらいいのかわかりませんでした。私自身は整えて、状況を判断して、どこまで仕事をするかも決めてから伝えました。

そんな中で”隠して働く”、”びっくりして辞める”という方が多くいます。これは考えねばならない。

日曜日には、ワークライフバランス・コンサルタントの資格を持つ森アナと30代で乳がんにり患した患者さんと『働きやすさ』『生きやすさ』を考えます。

そして、こんなお便りも・・・この問題も考えたい!

『はじめまして。東海地方在住の51歳の短期パート主婦です。先月両側乳がんが発覚し、ネットで検索をしていてSODANEに巡り会えました。
私も両側全摘になります。初期でシコリも小さく、温存できると勝手に思い込んでいたので、医師から全摘と言われたときは、ショックで声も出ませんでした。

そろそろ再建するか、しないか、色々決断しなくてはならないのですが、シリコンを入れるのも、自家再建もこわい、再建なしにする決断力もない。でも、少しずつ再建なしで決断したいと気持ちが傾いています。
阿久津さんは、再建をお考えとの事、やはり再建なしでは生きづらいと感じる事が多いのでしょうか?』

ここでも生きづらい・・・。私は正直、現状は質問者さんと同じで(期間が空きすぎてしまったこともあり)悩んでます。

今は、胸のパッドを2枚重ねで対応して不便はありません。落ち着いたら、と思いますが、ここから一度、エキスパンダー(拡張器)で広げる手術とインプラントに入れ替える手術、2回休んでいいのかなあと思っています。ここでも仕事を考えてしまいます。制度はあるので休めるとは思いますが、それが今の人生の中で正解なのかどうかが、今の私には判断がつかない、というか・・・。

両側の場合は、全摘が標準的な考え方なので驚かれたかもしれません。胸を失うことと胸のふくらみを再び得ることで自分がどう感じるのか、はたまたどう今後したいか・・・。禅問答のようで、誰一人同じ答えは出ないと思うのですが・・・。メリット・デメリット合わせて、先生などともご相談された方がいいと思います。

迷っている私の相談に乗ってくださる、という乳房再建をされている形成外科の先生にもお話を今後伺う予定ですので、お話は共有したいです。またお知らせします。

再建については、再建の経験者の方が登壇されますので、再建、妊孕性などについてもお話を伺おうと思っています。是非、14日午後2時、YouTubeでお会いしましょう!

https://www.htb.co.jp/event/online_theater/program/20210216070107/

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