メッツ・デグロムが圧巻の投球 3回パーフェクトで7奪三振

3年連続3度目の開幕投手を務めることが決定しているジェイコブ・デグロム(メッツ)が日本時間3月12日に行われたアストロズとのオープン戦に先発し、圧巻のピッチングを披露した。デグロムは3イニングを投げて9人の打者と対戦し、5者連続を含む7つの三振を奪うなど、控え選手が中心のアストロズ打線を相手にパーフェクトピッチング。試合はピート・アロンゾの2号ソロで奪った1点を守り抜き、メッツが1対0で勝利した。

デグロムは1回裏先頭のホゼ・シリをセンターフライに打ち取ると、チャス・マコーミックとスティーブン・スーザJr.を2者連続で空振り三振に抑える上々の立ち上がり。2回裏はテイラー・ジョーンズを空振り三振、マーティン・マルドナードとグレイ・ケッシンジャーを見逃し三振に仕留め、前の回から5者連続三振となった。

3回裏は先頭のロベル・ガルシアをファーストゴロに打ち取り、ジェレミー・ペーニャとコルトン・シェイバーは2者連続で見逃し三振。あるスカウトはデグロムのピッチングについて「完全に支配していた」と語り、デグロムの速球は最速102マイル(約164キロ)を計測していたという。

ルイス・ロハス監督は「彼は自分のルーティーンを知っている。開幕までのスプリング・トレーニングの過ごし方をわかっているし、オープン戦で何をすべきかということも理解している」とエースに全幅の信頼を置いている。2018~19年に2年連続でサイ・ヤング賞を受賞した右腕は、今季も素晴らしい活躍を見せてくれそうだ。

一方、アストロズ先発のザック・グレインキーも主力が並ぶメッツ打線を相手に3イニングを投げて被安打2、奪三振4、無四球、無失点と安定したピッチング。エースのジャスティン・バーランダーをトミー・ジョン手術で欠き、昨季ブレイクしたフランベル・バルデスも左手薬指骨折で離脱中という状況のなか、頼れるベテラン右腕が順調な仕上がりをアピールした。

© MLB Advanced Media, LP.