長崎県内DV相談1512件 前年比139件増

 長崎県は11日、県内の配偶者暴力相談支援センターへの被害者本人からのドメスティックバイオレンス(DV)相談件数が、2020年4月~21年1月に速報値で1512件(前年同期比139件増)だったことを明らかにした。県は「コロナ禍でDVのリスクが高まっている。一人で悩まずにまずは相談してほしい」としている。
 同日の県議会文教厚生委員会で宅島寿一委員(自民)の質問に今冨洋祐こども家庭課長が答えた。
 同センターは県内に計4カ所あり、長崎、佐世保両市の県こども・女性・障害者支援センターと長崎、南島原両市に設置している。
 同課によると、19年度に長崎、佐世保両市の県こども・女性・障害者支援センターに寄せられたDV相談件数は3418件。DV被害者の一時保護は、女性44人、被害女性に同伴した子どもが67人だった。
 県は同委員会で、21年度から5カ年の「第5次県DV対策基本計画」の最終案も報告。配偶者暴力相談支援センターと児童相談所の連携や、一時保護解除後の子どもの心のケアを新たに明記したほか、DV被害者の県営住宅への優先入居に関して、県北地区でも住居の確保に努めることを盛り込んだ。

© 株式会社長崎新聞社