「ノマドランド」クロエ・ジャオ監督の映画術 「登場人物を軸に、配役やロケ地を決める」 特別映像公開

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フランシス・マクドーマンド主演の「ノマドランド」が、3月26日に劇場公開される。このたび、ゴールデン・グローブ賞など多くの映画賞で監督賞を受賞しているクロエ・ジャオ監督らのインタビューや、メイキングを収めた特別映像が公開となった。

インタビューに答えるジャオ監督は、車上で生活を送る高齢者=ノマドの生き様を描いた本作について、「放浪する人々の物語を語るために必要なのは人々が放浪に魅了される理由を理解すること」と語り、ノマドの生き方に寄り添いながら製作が進められたことを明かしている。ノマドの生き様をリアルに描くためにジャオ監督は、以前の監督作「ザ・ライダー」と同様に、俳優ではない一般人を役者に起用しており、「リアルな作品にするために必要なのは、登場人物を軸に、配役やロケ地を決めること。彼らの経験と彼ら個人に光を当てることよ」と、自身の考えを説明している。

そんなジャオ監督について、プロデューサーのモリー・アッシャーは「監督が本作で描いたのはアメリカンドリーム。外国出身者ならではの鋭い視点で捉えているわ」と語っている。ノマドのリンダ役として出演したリンダ・メイは「監督はただ歩き回って、人々の振る舞いを観察し、それを完璧に捉えたわ」と、演出力を称賛している。

「ノマドランド」は、夫も家もなくした主人公のファーンが、車上生活者=“現代のノマド(遊牧民)”として生きる姿を描いた作品。「スリー・ビルボード」を製作したサーチライト・ピクチャーズが、同作でアカデミー主演女優賞を受賞したフランシス・マクドーマンドを主演に迎えて作り上げた。監督は、中国出身のクロエ・ジャオが務めている。史上初となるベネチア国際映画祭金獅子賞とトロント国際映画祭観客賞のダブル受賞を果たし、アカデミー賞の有力候補と言われている。

ノマドランド
2021年3月26日(金)全国公開
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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