フィリーズ・リアルミュートが練習再開 開幕戦出場に望み

2月に右手親指を骨折していたJ・T・リアルミュート(フィリーズ)が日本時間4月2日の開幕戦出場に向けて大きな一歩を踏み出した。リアルミュートは日本時間3月12日、医者からの許可が下り、本格的な練習を再開。ジョー・ジラルディ監督によると、スローイングを約40回、素振りを10回、ティー打撃を20球行ったが、右手親指には全く問題がなかったようだ。指揮官は正捕手の練習再開について「良いニュースだ」と喜んだ。

リアルミュートはスプリング・トレーニングが開始される前のトレーニングでワンバウンドしたボールをブロックした際に右手親指を骨折。患部をギプスで固定され、スローイングやスイングができない状態が続いていた。先週ようやくギプスが外れ、日本時間3月12日には保護器具も外して本格的な練習を再開できるようになった。ただし、ジラルディによると、フィールド外では保護器具の着用を続ける予定だという。

ジラルディはリアルミュートが日本時間4月2日の開幕戦(対ブレーブス)に出場できるかどうかを明言していないが、開幕まで3週間の時間が残されている。リアルミュートは「昨季も夏季キャンプの3週間くらいで準備をしたから大丈夫だと思う」と話しており、このタイミングで本格的な練習を再開できるようになったことにより、開幕戦出場の可能性は高まったと言えそうだ。

「(リアルミュートの練習再開で)気分が良くなった。本格的な練習が全くできない状態だったから心配していた。彼が正しい方向へ向かっているのは良いことだよ」とジラルディ。2019年にシルバースラッガー賞とゴールドグラブ賞をダブル受賞した球界有数の好捕手の欠場は大きな痛手となるだけに、指揮官の言葉からは安堵している様子がうかがえた。

現在29歳のリアルミュートは昨季47試合に出場して打率.266、11本塁打、32打点、OPS.840を記録。今オフ、フィリーズと5年1億1550万ドルで再契約を結んだ(年平均2310万ドルは捕手史上最高額)。

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