氷雪が燃え上がる冬の中国ワンダーランド

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【ハルビン(中国)2021年3月11日新華社=共同通信JBN】凍てつく寒さの朝、観光客の叫びと歓声が、中国東北部の黒竜江省の省都、ハルビンにあるヤブリ・スキーリゾートの木々の海と雪の平原の静けさを破った。スキー愛好家はこのユニークな冬のスポーツがもたらすスピードと興奮を楽しんでいた。

広州から来た観光客のSun Binさんは山を滑り降りるのを待ちきれないほど興奮し「素晴らしい!本当に感動的なスキー体験だ」と叫んだ。

「東洋のモスクワ」とも「東洋のパリ」とも称されたハルビンは、ロシア帝国が財を投じた東清鉄道が建設された後の1800年代末から1900年代初期にその名を高めた。東洋とヨーロッパの建設様式のユニークな結合に加え、この都市は冬の氷と雪の祭りによっても知られている。

ハルビンは1963年に第1回氷灯篭祭りを開催。それ以来、多様な冬の活動が徐々に登場し始め、そして1985年には第1回の氷と雪の祭典が開催された。

氷と雪がハルビンに観光客をひきつける磁石となった。この都市は豊富な氷と雪の資源を最大限に生かして冬の観光を精力的に売り込んできた。

数十年間の発展を経てハルビンは、巨大で精緻な氷の彫刻を競い、ウインタースポーツをテーマにした冬の豪華なショー、国際氷雪祭り(International Ice and Snow Festival)によって、次第に国際的な関心を集めるようになった。

「2021年中国氷雪観光開発オンラインフォーラム(2021 China Ice and Snow Tourism Development Online Forum)」でハルビンは「中国の氷雪観光目的地トップ10」の第1位にランクされた。毎冬、内外からの訪問客がハルビンにあふれ、消費を高め、雇用を創出し地元経済を刺激する。

毎年冬になるとこの都市は記録的な件数の銀行取引と空港旅客を目の当たりにし、訪問客はホテルとタクシーを見つけるのが困難なほどだ。ハルビン太平国際空港の旅客者数は5年連続で中国東北部にある4大空港の第1位だ。

強い消費需要に押されて、観光業はハルビンの経済成長の主柱となった。第13次5カ年計画の間(2016-2020年)、ハルビンは4億600万人の観光客を受け入れ、観光収入は6271億3000万元(約963億9000万ドル)に達し、それぞれ第12次5カ年計画(2011-2015年)の1.46倍と1.86倍を記録した。

ソース:The People's Government of Harbin Municipality