平川亮が初日の最速タイムを上回り首位、終盤には降雨も。SF鈴鹿公式合同テスト2日目午前

 全日本スーパーフォーミュラ選手権の第1回公式合同テストは3月12日、曇天の覆う鈴鹿サーキットでセッション3が行われ、平川亮が1分36秒355でトップタイムを記録した。2番手には大津弘樹(Red Bull MUGEN Team Goh)が続き、3番手には笹原右京(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がつけた。

 昨日の晴天から一転、12日午前の鈴鹿サーキットは曇天に包まれた。15時頃には激しい降雨が予想されているため、14時から行われるセッション4は30分間短縮となり、9時から行われるセッション3は30分間延長されることとなった。2時間30分で行われるセッション3は手元の計測で気温11度、湿度79%というコンディションのなか、スタートを迎えた。

 開始から8分、真っ先に1分37秒台に入ったのは阪口晴南(INGING MOTORSPORT)で1分37秒972を記録。その直後、初日の総合トップタイムを記録した笹原右京が1分37秒663を記録して暫定トップに浮上する。各車続々とテストメニューを進めるなか、笹原はセッション中盤に1分36秒845を記録し、昨日に続き好走をみせる。

 一方、笹原のチームメイトの福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)はセッション開始から1度もコースインすることなく、セッション3を終えている。

 後半には今季フル参戦デビューを迎える大津弘樹が、初日に笹原が記録した最速タイムを上回る1分36秒660を記録して暫定トップに浮上した。

 そんななか、セッション残り1時間というところで小高一斗(KCMG)が最終コーナーを飛び出し、スポンジバリアに接触してマシンを止めてしまう。これにより、この日初めての赤旗が掲示された。

 セッション再開後、平川亮(TEAM IMPUL)が1分36秒355を記録してトップに浮上する。その直後、アタック合戦が繰り広げられるかと思われた矢先、コースに雨粒が落ち始める。多くの車両がこのタイミングでピットに戻ると、雨脚はさらに強まり、完全なウエットコンディションとなった。

 その後も数台がウエット状況で周回を重ねたが、平川の記録した1分36秒355を上回る車両はなく、平川がトップでセッション3を終えた。2番手に1分36秒660を記録した大津が続き、3番手は笹原が続いている。

 4番手は坪井翔(INGING MOTORSPORT)、5番手には昨日初めてスーパーフォーミュラに搭乗したジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)がつけ、6番手には野尻智紀(TEAM MUGEN)が続いた。

 鈴鹿サーキットで行われているスーパーフォーミュラ第1回公式合同テスト、セッション4は14時から1時間30分で実施される。

大津弘樹(Red Bull MUGEN Team Goh)
笹原右京(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
坪井翔(INGING MOTORSPORT)
ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)
中山雄一(KONDO RACING)
宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)
小高一斗(KCMG)スポンジバリアに接触してマシンを止めた
回収される小高一斗(KCMG)の車両

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