パイレーツが右腕・ケーヒルを獲得 年俸150万ドルのメジャー契約

日本時間3月12日、パイレーツがジャイアンツからフリーエージェントとなっていた33歳のベテラン右腕、トレバー・ケーヒルとメジャー契約を結ぶことで合意したことが明らかになった。基本給150万ドルに加え、最大100万ドルの出来高が設けられているようだ。パイレーツは日本時間2月18日に左腕タイラー・アンダーソンの獲得を発表しており、先発ローテーションの補強はアンダーソンに続いてケーヒルが2人目となった。

ケーヒルはメジャー歴12年を誇るベテランで、昨季はジャイアンツで11試合(うち6先発)に登板して25イニングを投げ、1勝2敗、1ホールド、防御率3.24、31奪三振を記録。60試合制の短縮シーズンでサンプルサイズは小さいものの、奪三振率11.16は自己ベストを大幅に更新した。ピッチングはシンカー、チェンジアップ、カーブの3球種が中心で、特にカーブは105球投げて被打率.000(21打数0安打)、空振り率43.8%と強力な武器になっていた。

キャリア序盤はアスレチックスやダイヤモンドバックスで先発投手として活躍し、2010年の18勝を筆頭にメジャー1年目(2009年)から4年連続2ケタ勝利をマークしたケーヒルだが、その後は成績が低迷。チームを転々としながら先発とリリーフを兼任するシーズンが続いている。現時点ではスティーブン・ブロールト、チャド・クール、アンダーソン、ミッチ・ケラーに次ぐ先発5番手と予想されているものの、チーム状況に応じてリリーフに回る可能性もありそうだ。

なお、今季は60試合制から162試合制に戻るため、各球団は投手の負担軽減に気を配っている。パイレーツのデレク・シェルトン監督とオスカー・マリン投手コーチは「10人以上の投手を先発で起用することになるだろう。例年のように30試合以上に先発する投手が出てくる可能性は低いと思う」と今季の投手起用の方針について語っている。

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