なぜマスクをつけると肌荒れしやすいのか
摩擦が起きるから
マスクをつけていると、話すときなどにマスクと肌の間に摩擦が生じて、肌のバリア機能が低下しやすくなってしまいます。バリア機能が低下することで、肌がいつもよりデリケートな状態に……。このことが肌の赤みやかぶれの原因となります。
乾燥しやすくなるから
マスク着用中、マスク内部は呼吸によって湿気がたまり、多湿状態になっています。その状態からマスクを外すと、マスク内部の湿気と同時に肌内部の水分も奪われるため、肌が乾燥しやすくなります。
マスクによる肌荒れにはワセリンが効果的！
マスクによる摩擦や肌の乾燥対策にはワセリンを使うのがおすすめです。ここではワセリンの特徴や、どのように使えば肌荒れ対策に効果があるのかを紹介します。
ワセリンの特徴
ワセリンの主な成分は、石油から採れた油脂です。「石油由来って肌にぬって大丈夫なの？」と不安に感じる方もいるかもしれませんが、石油は地中から取れる天然成分なので化学物質ではありません。
ワセリンは刺激が低く、唇などの敏感な部分に使用でき、ワセリン100%のベビーワセリンなどの商品は赤ちゃんの肌にも使うことができます。
ワセリンの種類
ワセリンには主に、「黄色ワセリン」と「白色ワセリン」の2種類があります。
【黄色ワセリン】
精製度が比較的低いワセリン。肌が敏感な人や、肌に炎症がある人以外は身体中に使用できます。
価格が安いものが多く、手頃に購入することができるのが魅力です。
【白色ワセリン】
黄色ワセリンよりも精製度が高いワセリン。黄色ワセリンから不純物を取り除いているため、白っぽい色をしています。黄色ワセリンに比べると価格は高いことが多いです。
医療機関でも使われているので、病院で保険の適用を受けることもできます。
ワセリンの使い方
ワセリンを普段のメイクにプラスするだけで、肌を摩擦や乾燥から保護してくれます。
使い方は、洗顔→化粧水で整えた肌にワセリンを薄く塗るだけ。こうすることで、肌に薄いバリアが１枚生まれるようなイメージです。
また、外出時にマスクが擦れて肌が乾燥してきたと感じたら、メイクの上からでも使用できます。少量を優しく乾燥した部分になじませることで、適度な油分が肌に与えられるので、化粧室などでこまめに塗ればより効果を感じられます。
ワセリンを使うときの注意点
手軽に使用できるワセリンですが、使用するときは以下のような点に注意が必要です。
適量を守り付けすぎないようにする
ワセリンを多く塗りすぎると油分が多くなってしまい、肌がベタついたりニキビのもとになったりします。また、下地として使用するときは、上に塗るファンデーションがよれる原因にもなるので、ワセリンは少量を薄く伸ばすことを意識しましょう。
敏感肌の人は白色ワセリンを使う
ワセリンは上で説明したように「黄色ワセリン」「白色ワセリン」などの種類があり、製品によって精製度が異なります。肌が敏感な人やアトピー性皮膚炎の方が精製度の低い製品を使用すると、かぶれ・かゆみ・発疹などの接触性皮膚炎を引き起こす可能性があるようです。
肌が敏感な人は、精製度の高い白色ワセリンを使用した方が安心ですね。
こすらず優しく塗布する
ワセリンはこってりとしたテクスチャーで伸びの悪いものが多いです。力を入れて伸ばすと肌に刺激がかかってしまうので、ワセリンを塗る前に手指の温度で温め柔らかくすると良いでしょう。
優しい力で叩き込むように塗布すれば、べたつき防止にもなります。
おすすめのワセリン商品5選
「ヴァセリン」の「オリジナル ピュアスキンジェリー」
「ヴァセリン」の「オリジナル ピュアスキンジェリー」は、ワセリン商品の中でも高い知名度を誇るロングセラー商品です。
スポーツをするとき、衣類の摩擦から肌を守るときに用いることもできるので、マスクをつけるときに顔の擦れやすい部分につけるのがおすすめです。
「大洋製薬」の「ワセリンHG」
酸処理を伴わない精製方法で作られている「大洋製薬」の「ワセリンHG」は、肌が敏感な人にオススメの商品です。また、皮膚への浸透性が少ないため、水分の蒸発を防ぐとともに保湿効果があります。
持ち運びしやすいチューブタイプも販売されており、外出中のスキンケアにも使用できます。
「健栄製薬」の「ベビーワセリン」
「健栄製薬」の「ベビーワセリン 」は、その名の通り生後0ヶ月の赤ちゃんにも使用できるワセリンです。
赤ちゃんのオムツかぶれや湿気による湿疹対策にも使われるので、同じく多湿になりやすいマスクに覆われる肌に使用しても、効果が期待できます。
普通のワセリンで荒れてしまった経験のある方にも試してほしい商品です。
「IHADA」の「薬用バーム」
「IHADA」の「薬用バーム」は、精製度の高いワセリンが配合されたバームです。ワセリン特有のベタつきを解消した柔らかく軽い使い心地が魅力で、少量でもなめらかに広げられるところが嬉しいポイント。
さらに、グリチルレチン酸やステアリルといった抗肌荒れ有効成分も配合されているため、ニキビなどの肌トラブルも予防してくれるでしょう。
「サンホワイト」の「サンホワイトP-1」
「サンホワイトP-1」は一般的な白色ワセリンを更に精製した高品質の白色ワセリン。不純物を可能な限り取り除いたワセリンなので、紫外線の影響による酸化等を起こしにくく、これからの日射しが強くなる季節でも安心して使用できます。
マスクの影響を受けやすい口周りや頬はもちろん、目の周りのデリケートな部分にも使えるので、顔全体のケアに使えますよ。
まとめ
マスクをつけることによって肌トラブルが増えた……という方も多いはず。ワセリンを使ったケアは簡単に取り入れることができるので、ぜひ試してみてくださいね。
