私立幼稚園連合会の“消えた4億円問題” 河村元官房長官は自身の潔白を主張

河村建夫元官房長官

全日本私立幼稚園連合会の使途不明金問題で連合会側が12日、香川敬前会長(69)と当時の事務局長の告訴状を警視庁捜査二課に提出した。

この問題は全国およそ7500の私立幼稚園が加盟する同連合会の監査が行われた昨年9月以降、多額の資金が使途不明になっているもので、連合会によると、不明金は3年間で計約3億2000万円。20年度にも連合会の口座から使途不明の現金8000万円超が引き出された。全日本私立幼稚園PTA連合会でも、約4000万円の流出が判明している。

告訴状を受理した警視庁は業務上横領容疑などを視野に捜査を進める。

一方で、同連合会が自民党の支援団体のひとつであることから、立憲民主党など野党は使途不明金の一部が政界に流れた可能性があるとして追及する方針だ。

同連合会と関連のある全日本私立幼稚園PTA連合会長を務める河村建夫元官房長官(78)は国会内で会見を行い、「香川氏側から現金をもらったことはあるのか」という質問に「私は受け取っていません。パーティー券を(香川氏らに)購入してもらったことなどもない」とキッパリと疑惑を否定した。

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