豪打で開幕マスクを引き寄せた。巨人・大城卓三捕手(28)が12日のオリックスとのオープン戦(京セラ)で価値ある一発を放った。
両軍とも無得点が続いた6回。先頭打者の大城は3ボールから相手エースの山本が投じた153キロの外寄りの直球を叩き、左翼スタンドの最前列まで運んだ。反対方向へのアーチに敵地のファンからもどよめきが起こった。
大城がこの日バッテリーを組んだのは、すでに開幕投手に内定しているエース菅野。ただ、小林らとの捕手争いはまだまだ続いており、誰が開幕戦で先発マスクをかぶるかは未定だ。そんな中で飛び出したアーチは、大きなアピールとなったに違いない。
以前から「打つ、守る、両方ですね。必死です」と正捕手取りに燃えていた大城。手綱を緩めることなく、実力で定位置をつかみにいく。