千葉県知事選討論会 本命候補欠席で…後藤輝樹氏、河合悠祐氏ら異色候補組が〝毒演会〟

左から後藤輝樹氏、皆川真一郎氏、関政幸氏、平塚正幸氏、河合悠祐氏

過去最多8人の候補者が乱立する千葉県知事選(21日投開票)で12日、公益社団法人日本青年会議所・千葉ブロック協議会主催による「若者参加型ネット討論会」が開催された。

大本命とされる立憲民主党などが支援する前千葉市長の熊谷俊人氏(43)がよもやの不参加で、肩透かしを食らった候補者たちによる言いたい放題の討論会となった。

出席したのは自民党推薦で元県議の関政幸氏(41)、ベーシックインカム党の後藤輝樹氏(38)、元県立高校校長の皆川真一郎氏(66)、国民主権党の平塚正幸氏(39)、「千葉県全体を夢と魔法の国にする党」の河合悠祐氏(40)の5人。

熊谷氏は交通渋滞を理由にキャンセルとなり、共産党推薦の金光理恵氏(57)は不参加。政見放送で小池百合子都知事(68)に公開プロポーズした医師の加藤健一郎氏(71)とは連絡がとれなかったという。

討論に火を付けたのは平塚氏だ。「(討論会に)来たのは熊谷さんが来ると思ったから。聞きたいことがあった。候補者と討論する機会を持たないなんて、どういうことなのか!」と熊谷氏を挑発。河合氏も「熊谷さんは逃げたのか。大事な討論会に来ないとは」とあきれるばかりだ。

後藤氏も他候補への質問タイムで、不在の熊谷氏を指名。「(熊谷氏は)ぱっと見、何も面白みもない風貌ですが、若者が政治に関心を持つためのアプローチを考えているのか?」「12年、千葉の市長をしていたということですが、熊谷さんって誰ですか? あなたが千葉県知事になっても森田健作の繰り返しになるのではないか」と手厳しかった。

熊谷氏への集中砲火が一巡するや、異色候補勢は独自の持論を展開。河合氏はゴミの名称を「星のかけら」に変えたいと公約にしているが、関氏に同意を求めると「面白い」と思わぬ収穫が。平塚氏は政治に不満を持つ若者世代に対し、「誰かがどうにかしてくれるじゃなく、自分で自由に言いたいことが言えるんだから言ってください。自由を守るために、マスクを外そう」と訴えた。

後藤氏も「失敗を恐れないでください。私は政見放送に全裸で出て、叩かれているが、まだ闘っています。存在を証明できるのはアナタ自身です。RPGゲームのレベル上げと同じ!」とシモネタを織り交ぜながらの訴えとなった。

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