【大相撲】鶴竜に「一縷の望み」 緊急事態宣言がまさかの“延命アシスト”か

「引退勧告」回避も

大相撲春場所(14日初日、東京・両国国技館)を休場する横綱鶴竜(35=陸奥)が横綱審議委員会(横審)による“最後通告”を免れる可能性が出てきた。当初は今場所で進退をかける構えを見せていたが、左太ももを負傷して5場所連続の休場。一方で、師匠の陸奥親方(61=元大関霧島)には現役続行の意思を伝えている。

横審は昨年11月場所後の定例会合で休場の多さを理由に史上初の「注意」を決議。今回の休場を受けて、最も重い「引退勧告」の決議を下す可能性もあった。ただ、現時点では今後の横審の予定は“白紙”の状態。新型コロナウイルスによる緊急事態宣言の影響で初場所後の会合は中止となっており、今場所後も開催が見送られる可能性があるという。

日本相撲協会の芝田山広報部長(58=元横綱大乃国)は「今場所はやるかどうかわからない。緊急事態宣言が延長される場合もある」と説明した。横審が開かれなければ、引退勧告が決議が下されることもない。結果的に、鶴竜の“延命”をアシストする格好となるが…。果たして、どうなるか。

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