ヒロムはスーパーポジティブ欠場「月9、映画、聖火ランナー…リング外でプロレス盛り上げる!」

手術を終えたヒロムは左肩の手術痕にこの表情(本人提供)

左大胸筋断裂により長期欠場中の新日本プロレス・高橋ヒロム(31)が、復活への思いを本紙に明かした。全治約6か月の重傷を負ってリングを離れたものの、今回は「スーパーポジティブ欠場」と位置づけ、期間中も積極的な露出でリング外からの“プロレス啓蒙”を予告。返上したⅠWGPジュニアヘビー級王座(現王者はエル・デスペラード)奪還をはじめとした目標達成のためにも早期復帰を狙う。

2月の岩手大会で左大胸筋を断裂し、今月1日に都内で手術を行い無事成功。6日の退院以降は安静に過ごしている。ヒロムは「3か月くらいたてば完全にくっついて、90%までは元に戻るらしいです。残りの10%は練習次第って話なので、100%以上になって帰りたいなと。全治6か月と言われてましたけど、ケガ自体は3か月で治る。俺がリングに戻るまで半年くらいかかりますよってケガですね」と近況を報告した。

長期欠場は首を負傷した2018年7月以来、2度目となる。いずれも「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」優勝トロフィーが破損した直後という奇妙な偶然がある…。ヒロムは「トロフィーを壊して1か月以内に自分も壊れてしまってるので、もう呪いなんじゃないかって思い始めますよね。次、優勝する人は絶対壊さないでほしいです…というか持ち歩いてるの俺だけなんで次、優勝した時は持ち歩かないと今から言っておきます」とオカルティックに分析した。

一方で全く姿を現さなかった前回とは対照的に、今回は精力的な露出を目指す。「こいつ休んでんのにハンパじゃねえって思わせることが今の目標。月9や映画に出たり八王子会に出たり、ドラマでもCMでもいろいろなところに出てプロレスを盛り上げたい。仕事なんでも募集しますよ。聖火ランナーの辞退者が相次いでるなら、そこに俺が入り込んでガンガン走ります」

さらには目標の東京スポーツ新聞社制定「プロレス大賞」MVP獲得もあきらめていないという。「すげえ、欠場しててもこんなにプロレスを広めて盛り上げたやつはいなかった、となればMVPもあり得るわけですから。だから今回はスーパーポジティブ欠場です。時代は5G欠場。最先端の、令和の欠場見せてやります」とリング外の活躍に意欲を燃やす。

返上したIWGPジュニア王座をライバルのデスペラードが獲得した悔しさも発奮材料だ。「自分が復帰したらもちろんIWGPジュニアとジュニアタッグのベルトを取りに行きますし。その上で来年の(旗揚げ)50周年に向けて、3度目の正直で内藤(哲也)さんとやりたいですからね」ときっぱり。今年も幻となった師弟対決を見据えつつ、ヒロムは一日も早いリング復帰を誓う。

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