内野手不足のレッズ インディアンスからフリーマンを獲得

日本時間3月13日、レッズはインディアンスから金銭トレードでマイク・フリーマンを獲得したことを発表した。フリーマンはインディアンスとマイナー契約を結んで招待選手としてスプリング・トレーニングに参加しており、レッズでも同じく招待選手扱いとなる。レッズはジョーイ・ボットーが新型コロナウイルス陽性で離脱し、マックス・シュロックが右ふくらはぎを故障しているため、内野手が不足。これを受け、フリーマンを緊急補強する形となった。

現在33歳のフリーマンは2016年にメジャーデビューし、2019年から2年間インディアンスでプレー。2019年は自己最多の75試合に出場して打率.277、4本塁打、24打点、OPS.752を記録し、昨季は24試合に出場して打率.237、0本塁打、3打点、OPS.618という成績だった。メジャーでは二塁・三塁・遊撃の3ポジションを中心に、一塁・左翼・右翼での出場経験もあり、投手としても2試合に出場している。

今年のオープン戦では、ここまで6試合に出場して打率.333(15打数5安打)、1本塁打、3打点、OPS.913と上々の成績を残していた。しかし、控えのユーティリティ候補としてはアメッド・ロサリオや張育成(チャン・ユーチェン)がいるため、開幕ロースター入りする可能性は低いと判断され、内野手を必要としているレッズへトレードされることになったとみられる。

レッズへの移籍は必ずしも開幕ロースター入りを意味するわけではなく、ボットーとシュロックの離脱で薄くなっている内野手の層をカバーするための動きとなる。内野の全ポジションを守ることのできるフリーマンは離脱者の穴埋め要員として重宝するに違いない。

ボットー離脱中は正二塁手のマイク・ムスターカスが一塁へ回り、空いた二塁に新加入のフリーマンや有望株のジョナサン・インディアが入るケースが多くなるかもしれない。レッズは遊撃手の補強に失敗して確固たる正遊撃手が不在のため、フリーマンにとってはチャンスが広がる移籍となりそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.