コロナ禍に合わせて在宅勤務が常態化した今。ほぼ毎日スッピンでリモート会議の時以外はパジャマ姿のまま!という方も多いと思いますが、そんな日々だからこそ、新たにオシャレなルームウェアを生活に取り入れませんか?というお話。
在宅が続いてオシャレ心を忘れかけた大人たち
家から一歩も外に出ない日がこんなに続くとはね。思ってた以上に長引くコロナ禍に合わせて、テレワーク(現実的には、ほぼ在宅勤務と同意になってますね)が常態化して、通勤地獄から解放されたはいいけど、オシャレを忘れかけた自分にイライラしちゃったりする毎日じゃないかな。
そんな“新しい生活様式”が定着してしまうのならば、えーい仕方ない。それに自分のライフスタイルをアジャストするほかないじゃないか。
リラックスできて楽〜なパジャマ(寝間着)から、仕事に適したビジネス用の外出着への着替え。ドラスティックなオンオフの切替が当たり前だったこれまでの生活様式から、オンとオフの間で揺れ動く、ファジーで曖昧な“服装”の必要性がクローズアップされてきている、そう思うのですよ。
そう、時にはオンにも切り替えられる“ルームウェア”の存在です。
パジャマ⇆ルームウェア⇆外出着という図式をライフスタイルにしませんか?
今までは、
パジャマ(寝間着)⇆外出着(オシャレ服→メイク含む)
だった私たちの生活に、新たに追加すべきなのはルームウェア。自宅にいる時間が増えたからこそ、家の中と、外とは言ってもせいぜい周囲のコンビニに行くくらいの距離(半径ワンマイルくらいかなぁ)を行動範囲とした、リラックスできることを最重要視しつつも、今までに比べればはるかに“オシャレ”に気を遣ってファッション要素を加え始めた服装。
ルームウェア(部屋着)とは言いつつも、誰かに出会しても構わないと思える程度の覚悟(基本は見知らぬ人やせいぜい宅配の人や、名前と顔があやふやな近隣の人。最悪、知人であっても あらごめんなさい、こんな格好で、とちと恥ずい思いをすれば済む程度の人たちと顔を合わせてしまっても構わないという覚悟w)をもって外を出歩けるほどの服。
つまり、 パジャマ(寝間着)⇆ルームウェア(ちょいオシャレな部屋着)⇆外出着(オシャレ服→メイク含む)
という図式が一般化したってこと。
寝る時もジャージやスウェットだから、パジャマ=ルームウェアだから!という人もいるかもだけど(ヤンキーかよ、とつっこんだそこのあなた、あなた自身にも実は当てはまっているかもですよ)、ちょっとでも外に出たなら、雑菌やウイルス付着が気になるわけだし、そのままベットに潜り込むのはちょっとねと思う人、続出のはず(そうであってほしい。外に出た服でベッドに入るのは、やっぱり感染リスクもあるし、とにかくちょっと汚いですよ)。
だから、家中と、そのちょい周囲の外出に適した第3のカテゴリーをきっちり考えざるを得ない、というわけなのだ。
まあこれまでは、このカテゴリーは、いわば休日着というジャンルに属していたかもだけど、リラックス目的に ちょいファッション要素を足していこうよ、というのが これからのルームウェアてとこかな。
コロナ禍に負けて?普遍化できなかったアスレジャーの精神はルームウェアにこそ最適化!
そこで、新しいルームウェアに欠かせない新たな要素として考えるべきなのは、スポーツ性。
2020年のキーワードとして紹介したアスレジャーを覚えてらっしゃるだろうか?
アスレチック+レジャーでアスレジャー、外出着にもスポーツ要素を取り入れて、リラックス感とオシャレ感を全面に出していこうよというトレンドだったんだけど残念なことに、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行で、お前らみんな家にいろや!的な圧力に負けて、一般化できずに終わりそうなムーブメントだ(*_*)。
本来は「ジムウェアの要素、スポーツの要素を取り入れて」スポーツするかのようにアクティブな日常を生むはずだったのに、残念!という感じなのだが、よく考えると、ルームウェアというカテゴリーにこそ、このアスレジャーモードは最適じゃないか、と考える次第。
つまりジムウェアの要素、スポーツの要素を取り入れて、スポーツをするかのようにアクティブな日常を過ごすのは、オフィスを中心とした“外”ではなくて、“家”+半径ワンマイル程度の毎日の生活空間にしようよ、ということだ。
リラックスできて快適なだけではなく、見た目もある程度オシャレにしようよ、ファッション性を積極的に“在宅”時間にとりいれようよ!ということで、新しいルームウェアのカテゴリーが成立してきた、と言えるのだ。
アスレジャーはルームウェアにこそ。
これが、新しい生活様式の中の オシャレ領域であると私は思う。
アスレジャー的ルームウェアへ
“いまの”オススメはルルレモン?
部屋の中で着る。だけど、ちょっとした外出(電車に乗ったりはしない。あくまで、ペットの散歩とか、コンビニ行くくらいの用事をこなすだけ!)にも耐えられる服。
となると、見てすぐに安そう!とか、古そう!と思われる素材や商品は避けた方がよい。楽だからと言って何年も前に着てたヨレヨレのTシャツを着回すのも問題ありそうだ(下着として考えて、その上に何か羽織るのであれば良いかもだが)。
やはり、人目に触れてもいいものを選ぶことが重要だろうと思う。
アスレジャーの文法を重要視するのは、ジムウェアの要素を持っているからだ。かつては運動するときはどうせ汗まみれだから、動きやすさが最優先であとはどうでもいいだろう、と考える人が多かったかもしれないが、いまやジム内は(インスタを中心に) 映え を気にするスペースであり、オシャレピーポーが集う場所になってきている。ボロボロだったり、あまりに安っぽい格好をしてくる人は には居心地が良くない、かなりハードルが高い空間になってきているのだ(それに気づかないというか、空気が読めない人を“オジサン・オバサン”という)。
だから、ジムで使える服、という感覚をルームウェアにも用いていくことで、楽で機能的、というベーシックな要素に、ファッション性を加えることができる。アスレジャーなルームウェアを選ぶことができるようになるのである。
では、どんなブランドを選べばいいのよ?と焦れる諸兄にお勧めしたいのは、2021年、令和3年の3月、というこの瞬間に限って言えば、 ルルレモン(lululemon) だ。
[Iululemon athletica | ルルレモン日本公式サイト]
老若男女を問わず、一目でああどこそこのブランドだな、と分かってもらえる視認性の高さを考えれば、NIKEとかアディダス、アンダーアーマーなどを選べばいいと思うが(知る人ぞ知る、みたいなブランドを選ぶのはやめておいた方がいい、本当にそのブランドにシンパシーを感じていない限りは、分かりやすいブランドを選ぶことは大切だ)、 流行を追っておくということの大切さや、若い層に「ああ、このおじさんちょっと分かってるじゃん)」と思ってもらえるメリットを考えて、ここは敢えてコレをお勧めしておく。それに、ルルレモンは、知る人ぞ知るという、限定的な価値のブランドのレベルを超えて、少なくともいまやNIKEの牙城に迫る勢いがあるブランドに成長してている。
例えば、高級スポーツカーに乗りたいならポルシェやフェラーリを選んでおく方が無難であり、ブガッティやマクラーレンをあえて選んでも、自己満足にしかならないリスクがあることを理解しておくべきだ。ブランドを買う意味は、その品質の高さや嗜好性を選ぶということ以外に、第三者にも分かりやすい価値観を選ぶ、ということにある。高いお金を出して手に入れたはいいが、他者にその価値が伝わらないとしたら、そのブランドを選んだ意味が半減する。もちろん知名度は低いがすごい価値のあるブランドもあるが、それはそのブランドが持つ独自性を理解したうえで選ぶべきで、知らないのにそれを選ぶのは見当違いだと思う。投資効果を考えるのであれば、再販価値が高い物を選択しておくべきであり、目利きでもない自分の独自判断に頼るのはやめるべきだ。
もっとも、ブガッティやマクラーレンほどのスーパーカーならば、車ブランドに詳しくない人にでも、その凄さは一眼でわかるだろうが。
とはいえ、ルルレモンを迂闊に選んで、若いイケてる層に、「若作してアホじゃん」、と嘲笑われるリスクもあるので、着こなせるためのある程度の体型の維持は自己責任でお願いします。
そこに自信がない方は、いたずらに冒険せずに、誰もがその存在と価値を理解している老舗ブランド(それこそNIKEとかアジダスとかね)を選んでおけば、精神安定を得られるだろうと思いますよ、はい。
[City Sweat Matching Set | デイリー | Lululemon JP]
楠 雅彦|Masahiko Kusunoki
湖のようにラグジュアリーなライフスタイル、風のように自由なワークスタイルに憧れるフリーランスライター。ここ数年の夢はマチュピチュで暮らすこと。