阪神 6回5失点の青柳 満弾浴びるも平然のワケ

西武・山川(奥)に満塁弾を許した阪神・青柳だったが…

阪神・青柳晃洋投手(27)が13日、西武とのオープン戦(甲子園)に先発登板。6回5失点の内容で敗戦投手となった。

5回まではツーシーム系の変化球が面白いように決まり空振りを量産。テンポの良い快投を披露していたが、6回に落とし穴が待っていた。

突如、制球を乱し2つの四球と安打で一死満塁のピンチを背負うと、迎えるは山賊打線の頭目・山川。しかし、カウント1―1からの3球目を痛打され、どすこい満塁弾を浴びる最悪の結果となってしまった。

だが試合後、背番号50の表情は終始サバサバしていた。「試合途中からシンカーをストライクゾーンに入れるという課題に取り組んだんですが、その結果フォームがバラバラになってしまった。それが6回。その点は反省点です」。

今はまだ本番のシーズンに向けた最終確認の段階。原因が〝可視化〟されているからこそ修正、向上の余地がある。既に開幕ローテの座を当確させている右腕は「フォームの開きなどは試合中に修正しなければならない点。そこに時間をかけてしまった。反省点は分かっていますし、結果的に5点取られましたが僕的にはいい試合でした」と振り返る。

チーム内の競争を勝ち抜くため、目先の結果を追い求める立場ではもはやない。自身の役目は1年を通して先発ローテを支えること。6年目右腕の決意と自負がよく伝わってくる試合後の一幕だった。

© 株式会社東京スポーツ新聞社