中日・根尾が〝弟分〟奥川をチクリ「結構おちゃらけてる。真面目な印象ない」

練習を終えて引き揚げる根尾(左)と橋本

中日・根尾昂内野手(20)が〝弟分〟を攻略し、正念場の開幕一軍切符をつかみ取るつもりだ。

14日のヤクルトとのオープン戦(神宮)では奥川恭伸投手(19)が先発予定だが「どんな投手が来ても、しっかり自分のスイングをして結果も内容も納得できるものを出したい」となりふり構わない。

2018年のU-18アジア選手権ではともに日本代表メンバーに選出され、当時の宿舎は根尾、奥川、小園(広島)が同部屋で同じ釜の飯を食った仲。1学年後輩で唯一、2年生ながらメンバー入りした奥川に対して、二刀流だった根尾はスライダーの握りを伝授するなど面倒見の良い先輩ぶりを発揮していただけに、気にならないわけがない。

「僕の(教えた)やつはもう全然使ってないと思います。そんなスライダーの握り方あるんだ、で終わっていると思う。当時はその変化球で三振を奪ったと言っていた? それは言っているだけです。ホントそういうところがあるんで。結構おちゃらけている感じ。僕としてはあまり真面目な印象はないですね」とチクリとやりながらも初対戦を心待ちにしているようだ。

ここまでオープン戦は全7試合に出場も12日のロッテ戦(ZOZOマリン)では初めてスタメンから外れた。ここ10打席連続無安打と結果が出ず、オープン戦の打率は20打数2安打で1割ちょうどまで急降下。開幕一軍入りへ崖っ縁の状況だ。

13日はロッテ戦(ZOZOマリン)が雨天中止となり、同球場の室内練習場で打撃フォームを修正した根尾は「ボールをのぞきにいっているところがあった。実戦、実戦とやってきて、ちょっとずつ球に合わせていた。しっかり振れるようにというテーマでやった。チャンスをいただいて、なかなかものにできていないが、まだ取り返せるものだと思ってやる」と前向きに話す。

与田監督は14日のヤクルト戦では根尾の左翼スタメン出場を明言しているだけに、何としも根尾は奥川討ちを果たし、開幕一軍にしがみつく。

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