大人気!マレーシアの21歳女性ユーチューバーが5000万円豪邸に続き2台目高級車をゲット

ユーチューブで成功者になれるのはほんの一握りだ(ロイター)

【アツいアジアから旬ネタ直送 亜細亜スポーツ】マレーシアの若き女性ユーチューバーが、自身の誕生日プレゼントに日本円で500万円以上する新車のベンツを購入し、現地で話題だ。

「これまで頑張ってきたご褒美に」と、2台目のマイカー購入をインスタグラムで明かしたのは、21歳のファインディ・ヨン。小柄の中華系で顔立ちもあどけないが、車ばかりか昨年10月には、190万リンギット(約5000万円)の豪邸に彼氏と引っ越している。

それらは全て、動画配信料などで稼いだたまもの。ユーチューブのチャンネル登録者は73万4000人、インスタグラムは46万7000人、TikTokは34万5000人のフォロワーがいて、今やマレーシアでは有名なインフルエンサーなのだ。

自身が歌って踊ったり、日常生活のひとコマや、お菓子や激辛モノの食リポ、友人や家族に仕掛けるドッキリなど、投稿動画はぶっちゃけ素人に毛が生えたレベル。だが元気でかわいらしい表情やしぐさが男女問わず支持され、一躍人気者になった。

インスタではチャイナドレスやミニスカサンタなどセクシーショットも披露し、ファンを魅了。投稿のたび多くのコメントが寄せられる。

ユーチューブでは2年ほど前から彼氏も登場させ、2人のラブラブ生活を発信しているが、マレーシアは日本と違い、有名人の“恋人バレ”を気にしないお国柄。こうした動画は、時に100万回以上再生され、全動画のトータル再生は1億回超。莫大な広告収入を生んでいる。

ヨンは映画や映像好きが高じ、16歳で高校を中退。両親からは当然、賛成されなかったが、ユーチューバーとして生きていく道を選んだ。それから5年かけ成功者に。

だが「実際に動画配信者として成功するのは非常に難しい」と指摘するのは、地元中華系メディア「星洲日報」。視聴者を多く獲得するのは、普通に働くよりさらに努力とアイデアが必要で、ライバルは多く、チャンスはたくさんあってもネットセレブになれるのはほんの一握りだとしている。

日本、中国、インド、インドネシア、タイ、マレーシア、ミャンマーを含む世界11か国の子供と保護者(各国1000人)を対象とした「子供のなりたい職業」の最新リサーチによると、ユーチューバーはアジア圏だとミャンマーで1位。日本とマレーシアで3位だった(スプリックス基礎学力研究所調べ)。星洲日報によると、確かにマレーシアの小学生に将来の夢を聞くと「ユーチューバー」という答えが多いという。

☆むろはし・ひろかず 1974年生まれ。週刊文春記者を経てタイ・バンコクに10年居住。現地日本語情報誌でデスクを務め、2014年に東京へ拠点を移したアジア専門ライター。最新著書は「ルポ新大久保 移民最前線都市を歩く」(辰巳出版)。

© 株式会社東京スポーツ新聞社