ドバイ遠征に向け加藤征厩舎2騎が国内最終追い  両馬とも順調な仕上がり

馬場入りするデュードヴァン(左手前)とタケルペガサス

27日にUAE(アラブ首長国連邦)ドバイで行われるドバイワールドカップデー(メイダン競馬場)に遠征するデュードヴァン(牡4・加藤征)とタケルペガサス(牡3・同)の2頭が、14日未明に美浦トレセンで国内最終追い切りを行った。

南ウッドで2頭による併せ馬。タケルペガサスが2馬身ほど先行してスタートし、直線でデュードヴァンが馬体を外に併せて両馬ともに馬なりで併入フィニッシュ。順調な仕上がりをアピールした(時計はタケルペガサスが6ハロン83・6―39・0―12・5秒、デュードヴァンが同83・2―38・8―12・5秒)。

デュードヴァンは鞍上デットーリでGⅡゴドルフィンマイル(ダ1600メートル)、タケルペガサスはムーアで同UAEダービー(ダ1900メートル)にそれぞれ出走する。

見届けた加藤征調教師は「申し分のない動き。2頭とも絶好調で送り出せますね。海外遠征はいい状態で行けても厳しいところはあるけど、あとは(現地の)馬場適性と相手関係がどうか。向こうのダートは調教で感触が良くてもレース当日に(天候等で馬場の)状態が変わったりするから。輸送は関空経由になるが、トランジットがあるわけではないし、移動中の環境もいいので心配はしていません」と話した。

現在、同トレセンで輸出検疫中の2頭は17日に成田空港から関西国際空港を経由し、同日19時発のDUB3便で、GⅠドバイシーマクラシック(芝2410メートル)に出走するクロノジェネシス(牝5・斉藤崇)ら関西所属の遠征馬5頭とともに出国予定となっている。

アーモンドアイら日本馬20頭(地方馬1頭を含む)が現地入りした昨年は新型コロナウイルスの影響でレース6日前に開催が中止されたが、今年は無観客での開催が12日に主催するドバイレーシングクラブより発表された。

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