エンゼルス・大谷 2度目の登板は3回途中5失点も手応え

日本時間3月14日、大谷翔平(エンゼルス)がホワイトソックス戦でオープン戦2度目のマウンドに上がった。2回裏にルイス・ロバートの1号ソロなどで5点を失い、敗戦投手となったが、速球は最速99マイル(約159キロ)を計測し、得意のスプリッターも威力十分。登板後、大谷は「打たれたのは抜け球か、ストライクを取りに行ったボール。良いボールは打ち取ったり、空振りを取ったりしている。全体的には良かった」と手応えを口にした。

1回裏、大谷は先頭のティム・アンダーソンにいきなり二塁打を浴びたものの、ヤスマニ・グランダルをセカンドフライ、ホゼ・アブレイユとヨアン・モンカダを2者連続で空振り三振に仕留めて無失点。特にモンカダに対しては速球、スプリッター、スライダーで3球連続で空振りを奪い、「投手・大谷」のポテンシャルを改めて示した。

2回裏はテストも兼ねてカーブを多投。しかし、制球が不安定になり、甘く入るボールも多く、先頭のエロイ・ヒメネスをセカンドライナーに打ち取ったあと、ロバートに被弾。アダム・イートンの二塁打、ジェルミン・メルセデスの四球、レウリー・ガルシアのポテン安打で満塁となり、アンダーソンのタイムリーで2点目を失った。続くグランダルは空振り三振に仕留めたが、球数が増えたため一時降板。2番手のジェイク・リードが押し出し四球とタイムリーで3点を失い、大谷には5失点が記録された。

3回裏、再びマウンドに上がった大谷は先頭のロバートに二塁打を浴び、盗塁を許して無死三塁のピンチ。イートンをセカンドゴロ、メルセデスを空振り三振に仕留め、球数が58球となったところで降板した。2.1イニングを投げて被安打6(うち被本塁打1)、奪三振4、与四球1、失点5という内容。予定されていた3イニングを投げ切ることはできなかった。

大谷は甘く入ったボールを痛打されたことを反省しつつも、あくまでも調整のプロセスとして手応えを感じている様子。大谷を6人制ローテーションの一員として起用する方針を明言しているジョー・マドン監督は「(他の投手に比べて)少しだけ調整が遅れるかもしれないが、我々は心配していない。球数で言えば15球くらい遅れているだけだと思うからね」と語り、大谷の調整がほぼ予定通りに進んでいることを強調した。

© MLB Advanced Media, LP.