レイズ・崔志萬が右膝炎症で7~10日離脱 筒香の一塁起用増か

日本時間3月14日、レイズのケビン・キャッシュ監督は正一塁手の崔志萬(チェ・ジマン)が右膝の炎症により「しばらくのあいだ戦列を離れる可能性がある」ことを明らかにした。チェは再検査まで7~10日ほど離脱する見込みとなっている。ベンチコーチのマット・クアトラーロはチェが打撃練習前に通常よりも入念に膝のストレッチを行っていることに気付き、「状態が良くないなら休んだほうがいい」と助言。MRI検査を受けた結果、右膝の炎症が判明したという。

キャッシュは「必要以上には心配していないよ」とコメント。現時点ではレギュラーシーズン開幕に影響が出るかどうかは不透明だが、「多くの選手が膝や肘に炎症を抱えていると思う。時々それが悪化して戦列を離れることになる。今、彼はその状態なのだろう」とそれほど深刻には考えていない様子。7~10日間のシャットダウン期間を経て、再検査時により詳細な状態が判明することになりそうだ。

チェが戦列を離れることになったとしても、レイズには一塁を守ることのできる選手が多数存在する。マイク・ブロソーはもともとチェとのプラトーン起用が有力視されていた。また、三塁でジョーイ・ウェンドルとのプラトーン起用が有力視されているヤンディ・ディアスも一塁を守ることができる。さらに、メジャー2年目を迎える筒香嘉智も一塁に挑戦中だ。チェが左打ちの一塁手であることを考えると、同じ左打ちの筒香は穴埋めとして最適な存在であり、出場機会を増やす大きなチャンスとなるかもしれない。

筒香はここまでオープン戦7試合に出場して打率.077(13打数1安打)、0本塁打、1打点、出塁率.235、OPS.312を記録。日本時間3月1日の初出場から5試合連続で無安打に終わっていたが、同12日のブレーブス戦でようやく2021年初安打が生まれた。ただし、同14日のツインズ戦では2打数無安打1三振に終わっている。打撃で結果を残し、チェの離脱というチャンスを生かしていきたいところだ。

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