楽天・太田 田中将と4度目のバッテリー結成「試合中の会話もできるようになってきた」

試合中、田中将(左)と言葉を交わす太田(中)

楽天・田中将大投手(32)の女房役として14日のDeNA戦(オープン戦=静岡)で5回4安打1失点の好投を引き出した太田光捕手(24)が田中の65球を振り返った。

これが実戦4度目のバッテリーとなった太田はまず「ランナーがいる時のピッチングもさすがだなと思いました。細かいことは二人のなかで共有しているのでお答えできません」とコメント。走者を背負ってからの投球の組み立て、制球の精度に改めて舌を巻いた。

その上で、この日の組み立てのキーとなっていた高めのストライクゾーンの使い方について「今日に限らず、高めは使っていきたいという会話はしていて、キャンプ中のブルペンでも取り組んでこられたので、今日は有効に使えたと思います」と一定の満足感を語った。

さらに太田はこの日の配球が自身のリード優先だったことに触れ「二人の考えが一致することも多くなってきたと思いますが、今日に関しては田中さんが投げたいボールよりも、僕のサインを優先してくれた場面もあったと思います。それで打ち取れたのでよかったです」とも語った。

4度の登板を通して深まってきた相互理解に関しては「田中さんの考えを聞くだけで終わらず、僕の考えも伝えるようにしています。その結果、言葉のキャッチボールも試合中の会話も試合を重ねるごとにできるようになってきたと思います。開幕までに試し残したことがないように会話をもっと重ねていきたいと思います」とも付け加えた。

田中将は太田について「明らかに初めての時より良くなっていると思う。ずっと組みながら、より良いものを目指して、よりいいバッテリーになれるようやっていきたい」と新コンビとの関係が一戦ごとに前進していく手応えを語っていた。

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