中日・与田監督がヤクルト戦5失点の柳を「士気が下がる」とバッサリ

中日・与田監督

中日の与田剛監督(55)が右のエース候補として期待する柳裕也投手(26)をやり玉に挙げた。

14日のヤクルトとのオープン戦(神宮)に先発して6回を8安打5失点だった柳に対し、指揮官が問題視したのは3―0の2回だ。先頭の村上を2ボール2ストライクまで追い込みながら四球を許すと、後続の内川、浜田、西浦に3連続長短打を浴びて一挙に同点に追いつかれた。

与田監督は「先頭の村上のところの四球。主力を相手に逃げたような投球ではチームの士気も下がる。3点リードがあったところなんでね。ああいう追い込んでから四球というのは一気に士気が下がる。ああいうことは二度としないようにしなきゃいけない」とバッサリ。普段は〝個人攻撃〟となるようなコメントをしない指揮官だが、珍しく「士気が下がる」というフレーズを繰り返しながら柳に苦言を呈した。

登板後、柳はカーブを痛打されるなどしたことで「今日は曲がり球が曲がり切らなかったので修正したい」と猛省。さらに強風の影響で投手にとっては投球が難しい状況ではあったが、指揮官は「でも外の球場ではこういう環境なんていくらでもあるわけで、そこでどうやって修正するかが問われるんで」と語気を強めた。

この日、チームはヤクルトに4―5で敗れてオープン戦の単独最下位に転落。与田監督は「それはそれで受け入れなければいけないし、うまく機能できていないところが勝敗にも結び付いていると思うので、それをシーズンに向けてしっかりと反省して、残り試合もそうですけど、生かしていかないといけない」と開幕へ向けて気を引き締めている。

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