京口紘人〝米国で3度目防衛〟を元ジム先輩が称賛「ロマゴンみたいな選手に」

京口紘人

WBA世界ライトフライ級スーパー王者の京口紘人(27=ワタナベ)が13日(日本時間14日)に米テキサス州ダラスで3度目の防衛に成功した戦いぶりに、所属ジムのかつての先輩も脱帽だ。

「すごいのひと言」と、たたえるのは元WBOアジア太平洋スーパーフライ級王者の船井龍一氏(35)。現在は千葉・松戸の「ボクシング&フィットネスジムSOETE」でトレーナーを務める。2019年5月に米カリフォルニア州でIBF世界同級王者のジェルウィン・アンカハス相手に世界初挑戦したが、7ラウンドTKO負けを喫し、この試合を最後に同年10月に引退した。

そんな経験から、米国のリングに初めて上がった後輩の試合もネット中継で視聴。「自分のペースで勝った。相手も積極的に低い姿勢で打撃戦を仕掛けてくる難しい状況でも、冷静に迎え撃ち、そしてジャブを突いてペースを見いだした。接近戦でも乱されることなく、左ボディーなどでしっかり有効打を入れていた。勝ち方こそ思ったものと違っていたかもしれませんが、結果を出せた。本当に良かった」と勝因を分析した。

その京口は昨年11月に新型コロナウイルス陽性で世界戦が中止となるなど苦しんだ時期もあったが、「あいつも大変そうだったんで、あえて連絡は控えました」。苦難を乗り越え快挙を成した後輩は誇れる存在なだけに、「僕が勝てなかった米国で勝った。ラスベガスのリングにも上がって軽量級のスターだったロマゴン(ローマン・ゴンザレス)みたいな選手になってほしい」と大きな期待をかけた。

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