カ軍「速球王」の復帰登板 22球粘られて打者1人で交代

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日本時間3月15日、最速105マイルの速球で知られるジョーダン・ヒックス(カージナルス)がメッツとのオープン戦で今季初登板。ヒックスが公式記録の残る試合で登板するのは2019年6月以来、約2年ぶりのことだった。1イニングを投げる予定だったヒックスだが、先頭打者のルイス・ギヨーメイが驚異の粘りを発揮し、ファウル16球を含む22球をヒックスに投げさせ、四球を選んで出塁。予定の球数に達したヒックスは打者1人で交代した。

ヒックスがギヨーメイに投じた初球は、99.8マイルのシンカーで見逃しストライク。2球目は89.2マイルのスライダーで空振りを奪い、あっという間に追い込んだ。ファウル2球のあと、100.2マイルのシンカーが高めに外れてカウント1-2。そこから5球連続ファウル→2球連続ボール→9球連続ファウルとなり、22球目のスライダーが低めに外れてギヨーメイは四球で出塁した。

22球のうち、100マイルを超えたのは6球。20球目のシンカーがこの日最速の101.4マイルを計測した。「速球王」を相手にギヨーメイが驚異の粘りを見せ、メッツのベンチは大盛り上がり。ケビン・ピラーは「100マイル以上のボールを投げる投手を相手に22球も粘るなんて信じられないよ」と感嘆。ルイス・ロハス監督も「あんなの見たことないよ」と驚きを隠さなかったが、ギヨーメイ自身は「四球を選ぶことができてよかった。アウトになっていたら何も意味がないからね」と冷静だった。

一方、カージナルスの選手たちも同じような反応を見せており、ジャック・フラハティは「あんな打席は見たことがない」とツイート。ヒックス自身は「ストライクゾーンをフルに使うことができて、素晴らしい初登板になった。復帰をサポートしてくれた人々に感謝したい。今年のシーズンが楽しみだ!」と心境をつづった。

なお、球数のデータが記録されるようになった1988年以降、公式戦での1打席の最多記録は2018年4月にブランドン・ベルト(ジャイアンツ)がハイメ・バリア(エンゼルス)を相手にマークした21球となっている(結果はライトライナー)。