松山ケンイチ 負け続きボクサー憑依に2年 ジムにずっといることを大事に 映画「BLUE/ブルー」

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松山ケンイチ、東出昌大、柄本時生が、成功を約束されていなくとも努力を尽くすボクサーを演じる映画「BLUE/ブルー」から、松山ケンイチ演じる瓜田のボクサーらしい場面写真が公開となった。ミット打ちの相手をする姿と、パンチングボールに向かう姿が切り取られている。

天才棋士・村山聖の生涯を描いた映画「聖の青春」では約20キロも増量するなど、役柄によって変幻自在にビジュアルを変えた役作りをしてきた松山ケンイチ。ビジュアルだけではなく、「NANA」に出演した際には、一晩でベースをひととおり弾けるまでにしてみせた。また、「ノルウェイの森」で繊細な感情の揺れを演じる一方で、「珍遊記」ではお尻を披露するなど、演じてきた役柄の振り幅も大きい。

そんな松山は、今回は2年間という時間をかけ、ムキムキの体を作り上げるのではなくたたずまいを本物にするというアプローチで、負け続きのボクサーという役柄をじっくりと憑依させていった。縄跳び、ミット打ち、サンドバック、防御の練習など、一般的なトレーニングをこなしつつ、松山は「大事にしたのは、ジムにずっといること。練習している人や、トレーナーがどういう掛け声でミットを打っているかとか、常に見ていました」と、ジムにいることでボクサーの雰囲気を身につけていったことを語っている。

「BLUE/ブルー」は、「ヒメアノ~ル」「犬猿」などを手がけ、リアリティあふれる描写で人間の光と影を表現し続けてきた𠮷田恵輔が、監督・脚本を務めた完全オリジナル作品。8年の構想期間をかけて作られた。挑戦者を象徴する”ブルーコーナー(青コーナー)”で戦い続ける者たちの生きざまを描いている。4月9日より劇場公開される。

【作品情報】
BLUE/ブルー
2021年4月9日より新宿バルト9他、全国ロードショー
配給:ファントム・フィルム
©2021「BLUE/ブルー」製作委員会

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