FPVで変わるフィルムメーカーたちの映像手法。FPVのすすめ

FPVが与える衝撃の映像

「Right Up Your Alley」のFPV(一人称視点)での空撮動画が話題だ。本物ではないと意見もあるが、Jay Christensenは、以下のようにコメントしている。

ドローンがバー、ボウリング場、劇場の中を移動する際のFPVでの空撮はすべてワンショットで行われています。良いタイミングを得るために、何度かテイクを重ねていますけどもね。いつもとは違う空撮の印象があると思います。

実際に彼はこれまでもFPVドローンでワン・テイクのフライスルーを何度か取り組んでいる。例えば、ドローンからの飛翔音はないとか、音声は別撮りで最終的にはポストプロダクションで完成されている事は言うまでもない。

このビデオの最後のシークエンスでは、ドローンが墜落している事は事実だが、これは演出にすぎない。「Right Up Your Alley」が初めてではない。Jay Christensenは、JayByrdFilmsという名義で、Rally StudiosやSkyCandy Studiosと協力して作品を製作している。

フィルムメーカーのためのレース用ドローンDJI FPV登場も後押しか?

この映像が公開されると同時に、DJIの最新ドローン「DJI FPV」がリリースされた。3月2日に発表されたDJI FPVは、これまでにない直感的で没入感のある飛行体験を提供する新しいタイプのドローンとして紹介されている。非常に滑らかで安定した4Kビデオを60fpsで撮影が可能だ。そう、もうFPVは、ドローンレースだけのものではなくなったのだ。

レーシングドローンの一人称視点と高速性能、従来のドローンの映画のようなカメラの広がりで、コンテンツクリエイターやドローンファンに新たな可能性の世界を提供することになる。

Jay Christensenは、ローズビルの撮影監督Michael Welshとともに、COVID-19によるロックダウン中のミネアポリスの誰もいない通りや建物を、DJI Inspire 2ドローンで撮影している。FPVでの空撮は、業界としても新しい手法としてこれからさらに重宝されるだろう。

▶︎Rally Studios

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