【新日本】ジェイが棚橋撃破で8強 ベルト解体を改めて予告「棚橋は俺に感謝するべき」

棚橋(手前)を下し、野望に一歩近づいたジェイ

新日本プロレス15日後楽園大会の「NEW JAPAN CUP」2回戦で、ジェイ・ホワイト(28)がNEVER無差別級王者・棚橋弘至(44)を破りベスト8に進出した。

まさに一撃必殺の逆転劇だった。棚橋の猛攻にさらされたジェイは、ドラゴンスクリュー、テキサスクローバーホールドといった徹底した足攻めに苦しんだ。ハイフライアタックこそロープを揺らして阻止したが、ブレードランナーを切り抜けられダルマ式ジャーマンを決められた。

首固めの応酬からブレードランナーを試みたジェイは、逆に足を取られてドラゴンスクリューを浴びてしまう。それでも棚橋が狙った追撃のドラゴンスクリューをこらえると、ついにブレードランナーがさく裂。執念で繰り出し続けた必殺技で試合をひっくり返し3カウントを奪った。

NJC優勝者には4月4日両国大会でのIWGP世界ヘビー級王座(王者は飯伏幸太)挑戦権が与えられる。新設王座を解体しIWGPヘビー級、IWGPインターコンチネンタル両王座を復活させる青写真を明かしているジェイは、準々決勝(18日、静岡)でデビッド・フィンレー(27)との対戦が決定。「お前がくすぶっている間も、俺は確実に進化しトップに上がってきた。飯伏を片付けて、新日本の歴史を救おうとしているこの俺を、お前なんかが止められると思っているのか」と、通算戦績12勝1敗と大きく勝ち越しているかつての盟友に言い放った。

「飯伏、待っていろ。その新ベルトを取った上で、俺と棚橋の名前が刻まれた2本のベルトを復活させる。棚橋は俺に感謝すべきであって、礼としてそのNEVERのベルトをもらってやってもいいぞ。そのベルトもお前より俺の腰に巻かれた方がうれしいと言っている」と最後まで言いたい放題だったジェイ。今年1月5日東京ドーム大会で敗れた飯伏との雪辱戦への切符獲得まで、あと3つだ。

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