佐世保市議会 市立小中3学期制 授業日数5日間増

 佐世保市教委は15日の市議会文教厚生委員会協議会で、2022年度から市立小中学校で導入する3学期制の概要を説明。夏休みを短縮するなどし、年間の授業日数を従来の2学期制より5日間増やす方針などを示した。
 市教委によると、22年度から夏休みを7月24日~8月28日に短縮し、授業日数を増やす。その代わり、長期休業の前後は1日の授業時間数を少なくし、子どもの生活リズムの変化を緩やかにしたり、教員が児童生徒に向き合う時間を確保したりする。1学期の始業式は4月6日から7日に1日ずらし、学校側の入学、進級の準備を充実させる。
 2学期制では2回の通知表と面談を通じ、子どもたちの学習や生活の状況を保護者に伝えていた。3学期制では通知表は学期ごとに作成し、必要に応じて面談も実施する方針。
 市教委は06年度、全市立小中学校で2学期制を導入。当初の目的の学力向上が達成できなかったなどとして昨年、3学期制に戻す方針を決めていた。新年度から移行準備や周知に取り組む予定という。

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